ウルトラマンの惑星破壊シーン

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ウルトラマンの惑星破壊描写に関して。

さて皆さん。

ミサイル怖いでしょう。

ああいう大量破壊兵器を作って周辺国を威圧すれば、国の平和が守られると考えてるのがもう時代遅れ。

武力での侵略には対話と交渉を進めるべきだと思う筆者は、右でも左でも恐らくなくて、ただ筋金入りのハト派なんだろう、と。

では、そういうのでは手ぬるいとして、武力を強化するとどういう末路を迎えるのか。

ウルトラマンシリーズにおける、惑星を破壊する描写で語っていこうかと思います。

超兵器R1号

 

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発端はこれ、ウルトラセブンの第26話です。

地球防衛軍のセガワ委員とマエノ博士が開発した、惑星攻撃用ミサイル、R1号が完成。

これで地球の防衛は完ぺきだ、と無邪気に笑うウルトラ警備隊ですが、セブンに変身するモロボシダン隊員だけが浮かない顔。

彼は地球人より上の視点を見ているので、他の惑星を破壊する兵器を持ってしまっては、今度は地球人が宇宙の侵略者になってしまうと危惧していたのです。

ダンは、もっと強力な兵器で地球を守ればいい、というスタンスのフルハシ隊員に、「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソン」とだけ告げます。

果たして、R1号の実験は決行され、ギエロンという惑星が破壊されます。

しかし、生物が住んでいない「はずの」ギエロン星、過酷な環境に生物が「住めるはずがない」ギエロン星、実験場所を選ぶのに「六か月もかけて」検討したギエロン星には、生物がいました。

ギエロン星獣

実験によって故郷を失ったその生物は、放射能を吸って強大な宇宙怪獣、ギエロン星獣へと変貌、地球へと復讐の侵攻をかけてきます。

手や頭の刃で、自分を阻む隕石を両断して地球に降り立ったギエロン星獣は、ウルトラ警備隊によって倒されます。

これで「安心」するマエノ博士たちは、もっと強力な侵略者に対抗するため、もっと強力な兵器、R2号の開発に前向きになります。

しかし、ギエロン星獣は一晩で復活、R1号がもたらした放射能を霧にして吐き出し、東京目指して進撃します。

自分たちの兵器実験によって生じた放射能が、東京に危機をもたらすという皮肉。

この危機を打破するためには「超兵器R2号しか無い!」と、どこまでも自分たちの過ちに気付けないセガワ委員。

ダンはセブンに変身し、川が流れて花が咲く、美しい田園風景の中で、ギエロン星獣の羽根を引きちぎる、喉を切り裂くといった残酷な戦いの果てに勝利します。

残されたのは、せっかくの美しい風景を放射能に汚染された、無残な河原だけでした。

血を吐きながら続ける悲しいマラソン

マエノ博士は、R2号の開発に乗り気の兵器開発委員たちを、武力強化だけでは何も生まれない旨を言って説得するために、会議に向かいます。

ダンは、地球人の反省する力に喜びますが、ふと檻の中で、ひたすら車の中で走っているネズミを見て、また表情が陰ります。

このネズミも、やはり、悲しいマラソンを続けているのです。

この話が何を言いたいか、お分かりだと思います。

とにかく武力を強化し、国家間の緊張ばかりを生む武力拡大は辞めるべきとする、反戦思想ですね。

でも、結局ウルトラセブンも、ギエロン星獣を武力で倒しています。

ここで訴えられるのは、現実です。

戦争なんて嫌だ。

それはみんな一緒。

でも、戦争しないという旨を宣言しただけで、侵略者が、じゃあ帰ります、と引き下がってくれるわけがない。

ではどうするのか。

やはりこちらも、武器を持って立ち上がるしか手は無いのです。

その理想と現実のギャップに苦しむのが今回のダンであり、いまだそのジレンマから抜け出せていない、今の我々なわけですね。

まあこんな話の二週間後にはダン、アンヌ隊員とデートに行って映画館で超巨大なせんべいをかじって、映画に触発されてコーヒーカップをぶうーんぶうーん!という、一切傷を感じさせない陽キャっぷりを披露するのですが。

その後の惑星破壊

帰ってきたウルトラマンでは、ウルトラマンが、身長体重無限大、北斗七星やかに座を丸飲みするという、前代未聞のスケールの怪獣、バキューモンの体内に突入、内部からサーベルで切り裂いて倒す、仏教かくやと思わせる神々の戦いを繰り広げました。

そのため後半戦で見られた、地球に接近するバルダック星を、ブレスレットの一撃で完全に消し去るという鬼畜行為のインパクトが薄くなりました。

ウルトラマンAでは、地球の6千倍の質量を持つ天体、ゴランの地球衝突を回避するため、超獣攻撃隊TACがミサイルを完成させ、真正面から破壊して危機を回避しました。

ウルトラマンタロウでは、「ヨーロッパの某国」が撃ち上げた「人類終末兵器」の実験で破壊された惑星から、復讐のために怪獣ムルロアが飛来するという、ほぼセブンのR1号と同じ骨格で前後編のエピソードが展開します。

ウルトラマンレオでは、円盤生物を地球に送っていた「悪魔の星」、ブラックスターが持てる全ての円盤生物をレオに倒され、地球のレオ目掛けて落下してきますが、レオのシューティングビームによって破壊されました。

また同「レオ」では、かつてウルトラの父が「ウルトラキー」を武器として使って、悪魔の星デモスを破壊した経緯が明かされます。

ようよう、この人類とウルトラマンとかいう悪魔のタッグ、四年連続で星をぶっ壊してるぞ!

良い料理でも、何度も食べれば飽きる

1980年のウルトラマン80では、地球衝突のコースを取る天体に対して、地球上の全核兵器を発射、破壊して衝突を避けましたが、今度はその星から怪獣ガウスがやってくるエピソードがあり、ネタ切れを感じさせました。

それから19年が経ち、しばらくは惑星破壊という物騒なキーワードは出てこなかったのですが、ウルトラマンガイアでは、破滅招来体の住んでいる惑星と断定された天体に先制攻撃を仕掛けようとして、逆に怪獣を送り込まれ地球がピンチという、相変わらずの人間のエゴを感じさせる内容のエピソードがありました。

とりあえず、惑星破壊ネタといったら、こんなところでしょうか。

ウルトラマン、惑星破壊、まとめ

修学旅行に行った時の、沖縄の防空壕を紹介していたおじいちゃんの一言が忘れられません。

「戦争は嫌だね。みんなで戦争を起こさないようにしようね」

まあ、別班が見学の時に、そう言われたというのを課題ポスターで見かけただけだから、筆者が直接言われたわけじゃないんだけどな!

ではまた(@^^)/~~~

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