初代ウルトラマン、これが最初のスペシウム光線、グリーンモンス!
はい皆さん、筆者です。
今回は初代「ウルトラマン」に登場した植物怪獣、グリーンモンスに関して振り返っていこうと思います。
ではスタート!
グリーンモンス、データ
「怪奇植物グリーンモンス」。
身長40メートル。
体重2万トン。
出身地、オイリス島。
武器、花弁からの毒花粉、体を平たくしての密室への侵入、エネルギー吸収など。
オイリス島から植物学者が持ち帰った「ミロガンダ」の花が、ガンマ線を浴びせられて食虫植物の姿に戻り、人間を襲い始めました。
緑の怪物
東京のど真ん中で、緑の怪物に襲われ、新聞記者、地質学者が次々と窒息死する事件が起きました。
科学特捜隊は、植物学者の山田博士が、今回の事件とよく似た形で三日前に変死していることに着目。
アラシ、イデ隊員が山田博士の研究室に向かい、ムラマツキャップ、ハヤタ隊員は変死事件の調査に出動します。
巨大ニンジン
山田博士は放射線などを使って、様々な植物の品種改良を進めていました。
食糧問題に備えての、イデ隊員より巨大なニンジンなどがその代表です。
しかし、その温室から、何かが抜け出した痕跡がありました。
それはミロガンダという、オイリス島から持ち帰った花でした。
一方のムラマツキャップとハヤタ隊員は、事件現場の緑色の粘液に着目。
科学特捜隊の協力者、岩本博士によると、これにはカタツムリが這ったあとキラキラしている動物性のムチン、植物の葉緑素、双方の性質があるということです。
そして、山田博士も新聞記者も地質学者も、オイリス島の調査団に加わっていた共通点がありました。
更にオイリス島調査団員から犠牲者が出て、残るはカメラマンの浜口節子女史一人になりました。
科学特捜隊は、彼女の護衛に出動。
スーパーガンが炸裂
浜口女史によると、オイリス島で美しい花、ミロガンダを見つけたが、そこで巨大な食虫植物に襲われたということでした。
どうやら、持ち帰ったミロガンダに山田博士がガンマ線を当てて品種改良を図ったことで、ミロガンダが先祖返りを起こし、幼年期の食虫植物の姿に戻ってしまった。
そのミロガンダは、オイリス島の川の水に含まれる珪素を飲んで生きていたため、同じ水を飲んだ調査団員を襲っているようでした。
必ずミロガンダは浜口女史を襲いに来ます。
科学特捜隊は、彼女の家で張り込みます。
一夜が明け、アラシ隊員が緑の怪物に襲われました。
緑の怪物は、花弁から毒花粉を吐いてアラシ隊員を窒息させようとします。
科学特捜隊は、スーパーガンのレーザーでこれに応戦。
レーザーを何発も受けたグリーンモンスは、水中に転落します。
しかし岩本博士は、その程度の攻撃で緑の怪物が参るか懸念していました。
巨大化
その夜、丸の内に身長40メートルに巨大化したミロガンダが出現。
ガンマ線でモンスターになったのと同様、スーパーガンのエネルギーを吸収して巨大化してしまったのです。
科学特捜隊は出撃。
自分のスーパーガンで巨大化させてしまった責任を感じているアラシ隊員は、専用銃、スパイダーショットの火炎で緑の怪物を攻撃します。
ですがこれも通用せず、緑の怪物、グリーンモンスは毒花粉を吐き出します。
気絶したアラシ隊員を救出し、ハヤタ隊員はウルトラマンに変身。
午前0時を示す時報を鳴らす時計台を挟んで、暗闇の決戦が始まります。
毒花粉はウルトラマンにも効果があり、倒れてしまうウルトラマン。
カラータイマーが点滅します。
エネルギーを吸収するグリーンモンスの唯一の弱点は、花弁中心部のクロロフィル核でした。
ウルトラマンはそこにスペシウム光線を命中させます。
炎上し、灰になるグリーンモンス。
こうして緑の怪物の恐怖は去りました。
最初のスペシウム光線
初代ウルトラマンは、初期は放送順には制作されておらず、最初に第二話、次に三話と五話の並行で制作というスタイルでした。
五話がこのエピソードになるのですが、ビームなどを映像に書き込む「光学合成」という処理がされたのはこのエピソードが最初です。
だからスペシウム光線や、科学特捜隊のスーパーガンのレーザーも、作画はこれが初めてということになるのです。
放送順としては第1話から使っているんですが。
そのため、この話だけ、スーパーガンのレーザーが直線です。
他の話ではほとんど稲妻状のパワフルなビームで表現されるので、違和感がある状態になってしまいました。
グリーンモンスあれこれ
「ムチンは動物性」と語られますが、オクラ、めかぶなど植物性のムチンもあり、また納豆のネバネバもムチンなので、ここは少し強引な話運びですね。
ウルトラマン、グリーンモンスまとめ
この話、ウルトラマンの最低視聴率をマークしてしまいました。
どれだけ低かったかというと、29%。
どれだけ人気番組だったか分かってもらえると思います。
それでは(@^^)/~~~
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