初代ウルトラマン、スペシウム光線が顔面に直撃しても物ともしないケムラー!
はい皆さん、筆者です。
今回はクライマックスをウルトラマンではなく地球防衛軍が飾った好例、毒ガス怪獣ケムラーに関して振り返っていこうと思います。
ではスタート!
ケムラー、データ
「毒ガス怪獣ケムラー」。
初代「ウルトラマン」に登場。
身長35メートル。
体重1万トン。
武器、亜硫酸ガス、尻尾からの破壊光線、強固な皮膚。
大武山の火口に潜んで毒ガスを吐き、鳥などを殺したり、ごく小規模な地震などを起こしていた怪獣です。
大武山の異変
事件はごく静かに始まりました。
自然豊かな大武山を通って登校していた中学生が、妙に鳥の死体が多いことに気付いたのがきっかけです。
学校の先生は、殺生石という毒ガスを吐く石があって鳥などが死ぬことを思い出しますが、それは活火山の話です。
大武山は何千年か前に活動を停止した死火山でした。
また、大武山にハイキングに来た女の子たちも、嫌なニオイの霧の中に巨大な目玉を目撃します。
川に魚の死体が浮かぶ、木や岩の色が一晩で変わるという異変も伝えられ、科学特捜隊からフジアキコ隊員とホシノ少年が、偵察機、小型ビートルで調査に向かいます。
大げさな調査を迷惑とする地元ホテルのオーナーですが、その人の前で地震が起きて誤魔化せなくなります。
大武市の地震研究所に向かった2人は、最近、人体に感じないごく僅かな揺れが観測され続けていることを知ります。
毒ガスの脅威
小型ビートルに戻った2人は、科学特捜隊本部に、何かの異変らしい兆候が現れてはいると報告。
帰投するよう言われますが、大武山の火口から吹き上がった毒ガスがビートルを包み、2人は気絶。
科学特捜隊から、ムラマツキャップたちが大型の戦闘機、ジェットビートルで出動します。
到着したものの、火山からの毒ガスが分厚く、小型ビートルも見えない状況。
火口の調査に向かった隊員たちの前に出現したのが、怪獣ケムラーでした。
科学特捜隊の防毒マスクでは、ケムラーの吐く毒ガスが防ぎきれません。
一時撤退する科学特捜隊。
辛うじて意識を取り戻したホシノ少年は、ムラマツキャップの指示で小型ビートルを離陸させ、フジ隊員と共に何とか帰投に成功します。
中和なんて間に合わない
麓の大武市に迫る怪獣ケムラー。
兵器開発のイデ隊員は、大量の毒ガスを中和する薬を開発しようとしていましたが、ホシノ少年の意見で方針転換。
ケムラーの弱点、背中を攻撃する武器の開発を開始しました。
一方、防衛軍は陸戦部隊を投入してケムラーと戦いますが、毒ガスと尾からの光線、戦車砲も通じないケムラーの外殻に苦戦。
科学特捜隊は再度、出撃し、ジェットビートルからケムラーの頭にナパーム弾を当てる作戦を開始します。
しかし、そのナパームもアラシ隊員の専用銃、スパイダーショットも効果が無く、ジェットビートルは撃墜。
ハヤタ隊員はウルトラマンに変身します。
ウルトラマンvsケムラー
必殺のスペシウム光線を放つウルトラマンですが、ケムラーの皮膚はその威力ですら傷つかない圧倒的な硬さを誇っていました。
そこにイデ隊員とホシノ少年が、新兵器、マッドバズーカを持って到着。
ウルトラマンとケムラーが取っ組み合いになっているので、うっかり撃つとウルトラマンに弾が当たってしまう恐れがありましたが、ウルトラマンがケムラーを掴み、持ち上げ、四足歩行を無理やり二足にします。
そのことで、ケムラーの背中にある弱点が露出。
そこにマッドバズーカが炸裂し、ケムラーは致命傷を負います。
虫の息のケムラーは大武山の火口に飛び込み、自爆しました。
フジ隊員も意識が回復し、大武市の危機は去りました。
パワードケムラー
ウルトラマンパワードに登場。
1976年に中国の雲南省で暴れ回った記録が残っている怪獣です。
武器は尻尾から放つ硫黄ガスです。
地底に潜み、牧場の牛などを食べていましたが、地上に出現。
特捜チームWINRのケンイチ・カイ隊員がウルトラマンパワードに変身。
防御殻をこじ開けて背中の脳を露出させたところに、サンダース隊員が戦闘機、ストライクビートルのミサイルを撃ち込み、撃破しました。
ケムラーあれこれ
当初は下顎が2つに割れるギミックが予定されていましたが、グロテスクということでオミットされました。
また、脚本段階では、毒ガスを吐く口中に弱点があり、そこをマッドバズーカで撃ち抜いてウルトラマンがスペシウム光線でとどめを刺す予定でした。
その弱点の場所が変更されてしまったため、ホシノ君が唐突に「背中を狙う」発案をする不自然な展開になりました。
ウルトラマン、ケムラーまとめ
フジ隊員たちに文句をつけるホテルのオーナー役は大声優、大塚周夫さんなのでそこにも注目。
それでは(@^^)/~~~
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