ウルトラマンタロウ!殺さなきゃそれで良いのかボルケラー

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ウルトラマンタロウから、可哀想な怪獣ボルケラーに関して。

はい皆さん、筆者です。

だいたい分かると思いますが、筆者は人並み外れて繊細な神経の持ち主です。

体も弱いんですが、まあそれはいい。

精神的に弱いので満員電車にすら乗れませんし、映画も痛そうなのはNGです。

見ててスカッとする映画はシュワちゃんの「コマンドー」やイギリスの「ホット・ファズ」などですが、これらも意識的に痛そうな描写をしているので、大好きとは言い難いのが正直なところです。

グロテスクな描写をギャグにする、というのは、人道的にどうなんでしょう?

そんな筆者が、余りにも痛々しくて直視できないウルトラマンのエピソードがあります。

それがウルトラマンタロウ「怪獣ひとり旅」での、怪獣ボルケラーの末路です。

今回はそこを振り返っていきたいと思います。

ではスタート!

ZAT休暇多いっすね

ウルトラマンタロウに変身する主人公、東光太郎と、下宿先の白鳥家の姉弟、さおり、健一は、九州の宮崎に旅行に来ていました。


そのフェリーの中で、光太郎たちは林田タケシという生意気な少年と出会います。

彼はフェリーのチケットが無い密航者でした。

タケシの父親は温泉掘りの名人で、母親の命日だというのに宮崎で温泉を掘ってばかりの父親に会いに来たというのでした。

カネの問題

宮崎でタケシの父親を雇っている地主は、温泉を掘り当ててホテルを建て、一攫千金を狙っていました。

タケシの父親の仲間、中山は見込みがないからと、掘るのを諦めるように言いますが、聞く耳持ちません。

どうにも温泉が湧く気配はありませんが、タケシの父親は、前払いのカネを使い果たしてしまったため、どうしても温泉を掘り当てて給料をもらう必要があったのです。

しかし、温泉こそ湧きませんが、地震は頻発していました。

怪獣に食われる父親

光太郎たちは、タケシを父親に会わせるために車を走らせていました。

しかし地震が発生。道路は陥没し、水蒸気が立ち込めます。

その地震はタケシの父親も感知。

地面からの水蒸気に、地主は温泉が出たと大喜び。

しかし、地面の亀裂から、怪獣の姿が覗いていました。

落下したタケシの父親は、怪獣に食べられてしまいます。

それを見ていた中山は、光太郎に調査を依頼。

怪獣がいたかはともかく、タケシの父親が行方不明になっているのは明らかなので、光太郎は承諾します。

そして光太郎の要請で、地球防衛軍ZATも応援にやってきました。

サメ映画のパターン

せっかくの観光ビジネスを不意にされてはたまらないので、地主は怪獣なんていないと言い張り、ZATを追い返そうとします。

そこでまた、水蒸気が上がりました。

湯が出たと喜ぶ地主。

しかし、というかやはりというか、出現したのは体中が硫黄のイエローに染まった地底怪獣、ボルケラーでした。


地主たちを避難させる光太郎ですが、タケシは一人、怪獣に石を投げます。

怪獣は自分で倒さなくてはならない。

ZATが攻撃したら、腹の中の父親も死んでしまうからです。

光太郎はタケシに、かならず「胃袋を取り出してお父さんを助ける」ことを確約。

妙に不穏な空気が立ち込めてきました。硫黄だけに。

そんな助け方初めて

光太郎は、棒高跳びからボルケラーの鼻面に飛び移ります。

しかし振り落とされ、ウルトラマンタロウに変身。


必殺のストリウム光線を放ちますが、何とボルケラーは、ジャンプで回避してしまいます。

意外にスピードタイプでした。

何故か爆発する硫黄ガスを吐いて、タロウを苦しめるボルケラー。

タロウはバリアでガスを遮ると、ボルケラーの

「口の中に手を突っ込んで」

「胃袋を引きずり出し」

「内容物をふるい落として」

タケシの父親を救出しました。

もちろん、胃袋を引き抜かれたボルケラーは悶絶して転げ回っています。

更にタロウは、このボルケラーを宇宙に放り投げて地球から追放します。

これで父親も助かって、めでたしめでたしというのが話の流れです。

ボルケラーには全然めでたくないのですが。

食べられたのに特に消化もされずに父親がピンピンしているのも不自然ですし、何よりタロウの処置が残虐です。

こういう、残酷な描写をユーモアとして描くというのはどうしても理解できないものです。

その後のボルケラー

特にゲーム、マンガ、後発の作品などに再登場はしていません。

未だに胃袋が引き抜かれた状態で宇宙を彷徨ってるのかと思うと、不憫でなりませんし。

宮崎ロケの倫理観

このエピソードの翌週の、何も悪いことしてないのに殺された、ウルトラシリーズで最も可哀想な怪獣、シェルターも宮崎ロケです。

怪獣だって生き物なんだよ?

ウルトラマンタロウ、ボルケラーまとめ

筆者は残酷な描写が見られませんし、体に負担をかけるタバコや酒も受け付けません。

それを言うんですが、そういう文化が好きな人には理解できないようです。

残酷ムリ→「指ぐらいなら大丈夫でしょ?」

タバコ吸えない→「トラウマ?」

違うよ、人体が欠損するとか、怪獣の内臓を引きずり出すとか、そういう描写全般が一切ダメなんだよ。

分かってよ。

それでは(@^^)/~~~

 

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