初代ウルトラマンのストーリーを振り返ろう!
今回は、初代ウルトラマンの九か月のストーリーをおおざっぱに振り返ろうと思います。
ではスタート!
出会いは突然に
怪獣、宇宙人、怪事件を専門に扱う科学特捜隊のハヤタ隊員は、パトロール飛行中、竜が森上空を飛ぶ青い球と赤い球を発見。
追跡しますが、青い球は湖に水没し、赤い球はハヤタ隊員の乗る戦闘機「ビートル」と激突してしまいます。
死亡して、赤い球の中に取り込まれたハヤタ隊員は、M78星雲の宇宙人と出会います。
彼は悪魔のような怪獣、ベムラーを追って地球に飛来したと言い、ハヤタを死なせてしまったことを詫びると、自分とハヤタが一心同体になって命を共有する提案をします。
そしてハヤタには「ベーターカプセル」が渡されます。
一方、ハヤタを捜索していた科学特捜隊は、湖から出現した、青い球の正体、宇宙怪獣ベムラーと遭遇。
何食わぬ顔で生還したハヤタ隊員と協力し、ビートルと潜水艇の両面攻撃を敢行します。
しかし決定打にはならず、ベムラーはハヤタ隊員の乗る潜水艇を地上に放り投げて追い詰めます。
そこでハヤタは、ベーターカプセルを点火、M78星雲の宇宙人に変身し、腕から放つ光線でベムラーを撃破しました。
その場から宇宙人は姿を消し、代わりにハヤタ隊員が戻ってきました。
ハヤタ隊員は、その宇宙人に「ウルトラマン」と名付けます。
これが始まりとなります。
ヒーロー
地球侵略を企むバルタン星人との交渉が決裂、バルタン星人が実力行使に及んだ時にハヤタ隊員はウルトラマンに変身、光線でバルタン星人を倒します。
その光線は「スペシウム光線」と名付けられました。
その後、透明怪獣ネロンガ、怪奇植物グリーンモンスなどの強敵を下しますが、ウルトラマンは地球には長く留まれない弱点も明らかになります。
中東のどこかにある蜃気楼の都市、バラージでは、ウルトラマンそっくりの古代の守護神「ノアの神」が信仰されていました。
また、怪獣島になってしまった多々良島の救助活動に向かった時は、人間に味方する怪獣、ピグモンと出会い、怪獣の全てが悪というわけではない意識を持つことになります。
その後、ウランを食べる怪獣、ガボラなどを倒します。
再挑戦
子供たちの落書きが声明を持った怪獣、ガヴァドンを宇宙に連れ去って星にした後、以前に全滅させたはずのバルタン星人から再度の宣戦布告がありました。
これに対して、科学特捜隊はビートルに宇宙用ロケットエンジンを装着した宇宙ビートル、スペシウム光線と同等の威力を発揮する光線銃、マルス133などを開発して大強化。
ウルトラマンも八つ裂き光輪、テレポーテーションなどの新技を連発して何とか、バルタン星人の両面作戦を砕きました。
その後は、科学特捜隊基地に居座る四次元怪獣ブルトン、ウルトラマンの信用を失墜させようと企むザラブ星人などと戦います。
また、交通事故で死亡した少年の魂が宿った怪鳥ヒドラは、倒さずに逃がしました。
悲しみの怪獣
国際平和会議を妨害しようとする怪獣、ジャミラの正体が実は、祖国に見捨てられた宇宙飛行士の成れの果てだったと知った科学特捜隊のイデ隊員は、自分たちが戦う意味に苦悩します。
結局、このジャミラもウルトラマンに倒されます。
また、万博への出品のために日本に空輸され、その際の事故で本来の生命力を取り戻した怪獣、ゴモラには、さすがのウルトラマンも歯が立ちませんでしたが、科学特捜隊の攻撃によって武器を失ったゴモラは、人間社会に危険だということだけで、再戦のウルトラマンに倒されます。
また、雪山の中で一人で暮らす少女、ユキと彼女を守護する怪獣、ウーとの出会いでも、イデ隊員は自分たちが本当に正義なのか苦しみました。
このエピソードでは、強烈な一言が発せられます。
ユキは、科学特捜隊のことを「何でもかんでも怪獣呼ばわりして殺してしまう恐ろしい人たち」と呼ぶのです。
ウルトラマンはひとえに、イデ隊員の苦悩のドラマだったと言えるでしょう。
別れ
ピグモンが復活し、怪獣の長、ジェロニモンによる怪獣総攻撃の企みが明らかにされた時も、イデ隊員は悩みました。
ウルトラマンさえいれば、科学特捜隊は必要ないのではという、アイデンティティの悩みです。
命の危険が迫っても、ひたすらにウルトラマンを呼び続けるイデ隊員でしたが、ピグモンが自分の代わりに怪獣に殺されたために、それまでの迷いを吹っ切り、新兵器、スパーク8で怪獣たちを粉砕します。
そして、ウルトラマンとの別れの日がやってきました。
ゼットン星人の切り札、宇宙恐竜ゼットンには、ウルトラマンのあらゆる技が通用せず、ついにウルトラマンは倒されてしまいます。
しかし、昨日完成したばかりの新兵器が投入され、その兵器への対策が施されていなかったゼットンは、科学特捜隊によって倒されました。
ウルトラマンの元には、光の国の使い、ゾフィーが出現。
彼はウルトラマンを光の国に帰そうとしますが、ウルトラマンは、ハヤタと一心同体になっていることから、自分が帰るとハヤタが死んでしまうために、これを拒否します。
ゾフィーは言います。
「そんなに地球人が好きになったのか」と。
そしてゾフィーは、二つ持ってきた命の一つをハヤタに与えることで、ウルトラマンとハヤタを分離させました。
ウルトラマンは、ゾフィーと共に光の国へ帰っていきます。
見送る科学特捜隊のムラマツキャップは言います。
「地球の平和は、我々科学特捜隊の手で守り抜いていこう!」
こうして、初代ウルトラマンの物語は終わりました。
初代ウルトラマンの物語、まとめ
まあこれが九ヶ月間の大まかな流れですが、その後も帰ってきたウルトラマンやティガ、エックスを助けたりして、57年経つのに全然現役だからね、この人!
それでは(@^^)/~~~
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