ウルトラマンの怪獣でピグモンの存在とは?

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ウルトラ怪獣でのピグモンの存在感。

ウルトラQでのカネゴンという土壌があったとはいえ、ヒーローが怪獣を爽快に倒すのが売りの「ウルトラマン」で、人間に友好的な怪獣を出すのは勇気がいったことでしょう。

今回はそんな存在、友好珍獣ピグモンについて語っていきます。

怪獣無法地帯でのピグモン

 

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ピグモンが初めて登場したのは、初代ウルトラマン第八話「怪獣無法地帯」でした。

火山活動によって無人島になっていた多々良島に向かった測候所員の連絡が途絶え、科学特捜隊がレスキューを請け負うことになります。

その多々良島は、火山によって生態系が狂い、怪獣たちの弱肉強食の地となっていました。

島の王者、どくろ怪獣レッドキングは有翼怪獣チャンドラーを倒し、科学特捜隊には地底怪獣マグラー、吸血植物スフランが襲い掛かります。

辛うじてこれを打破した科学特捜隊は、赤い小型の怪獣、ピグモンと遭遇します。

「怪獣はしょせん怪獣」と断じるフジ隊員ですが、アラシ隊員はピグモンが、行方を絶った松井所員の消息を知っていると判断してピグモンを追いかけます。

果たして唯一の生き残り、松井所員を発見。

ピグモンは松井所員を保護し、科学特捜隊をその隠れ家に案内したのです。

そして松井所員は、動けない自分のために、ピグモンがジャングルから水や食べ物を運んでくれていた旨を語ります。

怪獣だからと言って、全てが悪というわけではない。

しかし、再び現れたレッドキングの投げる岩によって、ピグモンはなくなります。

ハヤタ隊員はウルトラマンに変身。

レッドキングを強烈な投げ技で撃破し、仇を取りました。

ウルトラQのガラモンを流用したかわいらしい外見、小型で人類の味方という属性からスター怪獣となったピグモンは、その後、第37話で復活します。

小さな英雄でのピグモン

ある日、銀座のデパートで、唐突にピグモンが出現。

科学特捜隊はこれを保護しますが、ピグモンはどうも何か言いたい様子。

イルカの言葉を研究する権田博士と、イデ隊員の開発する翻訳機でピグモンのメッセージを解読することに。

しかし、イデ隊員の仕事のパフォーマンスが落ちています。

徹夜で翻訳機を完成させようとするイデ隊員と、コーヒーを差し入れついでに様子を窺うハヤタ隊員。

イデ隊員はムードメーカーの一方、繊細なので、ウルトラマンさえいれば科学特捜隊は不要なのではないか、という苦悩をハヤタ隊員に吐露しました。

そんなことがありながらも翻訳機が完成、ピグモンのメッセージが解読されます。

それは、怪獣の長、ジェロニモンがウルトラマンと科学特捜隊に倒された怪獣を復活させて総攻撃を企てている、というものでした。

ピグモンも、ジェロニモンによってたまたま復活させられたのです。

科学特捜隊はジェロニモンに先手を打つため、ピグモンとともに出撃。

怪獣軍団は不完全で、まだ彗星怪獣ドラコと地底怪獣テレスドンが復活しただけでした。

科学特捜隊はまずテレスドンを撃破。

しかし、イデ隊員はろくに戦いもしない内から、ウルトラマンの到来を待っているだけです。

苦悩から、困ったときにはウルトラマンが助けてくれるという諦めや依存の境地になってしまったのです。

ピンチになっても戦わず、ひたすらウルトラマンを呼び続けるイデ隊員。

そのイデ隊員を助けるため、ピグモンは精一杯、ドラコを挑発、身代わりになってドラコに叩き潰されます。

ウルトラマンという他人に依存している自分のせいでピグモンをまた死なせてしまった・・・。

このことでイデ隊員は苦悩を吹っ切り、ドラコに挑みます。

そして、強力なエネルギー弾を連発する新兵器、スパーク8で見事にドラコを粉砕しました。

手下が全滅したジェロニモンは自ら出撃しますが、そこでハヤタ隊員はウルトラマンに変身。

ウルトラマンがジェロニモンを持ち上げ、動きを封じたところにイデ隊員がスパーク8を撃ち込む連携プレーで、ついにジェロニモンを倒しました。

 

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イデ隊員は苦悩から脱しましたが、ピグモンの命は戻ってきません。

ムラマツキャップは、ピグモンに特別隊員の称号を与えるのでした。

このエピソードは、最終回における、地球は科学特捜隊が守る、という決意への伏線になります。

その後のピグモン

 

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ウルトラマンパワード、マックス、エックス、R/Bなどでも、人類に味方する怪獣という属性を与えられて登場していますが、これらの作品では死ぬことはありません。

さすがに初代の、人類の味方をして二回なくなったという経緯が悲惨過ぎたのでしょう。

さて、ピグモンの存在によって、守るべき怪獣と倒すべき怪獣の線引きが必要になったのですが、今のところ、明確な回答は出ていません。

ウルトラ怪獣ピグモンのまとめ

一貫して人類の味方で小さくてかわいいというキャラ付けで人気を博した怪獣。

しかし、その運命は常にハード。

そして、命の価値という命題を与えてくれた怪獣でもありました。

それでは(@^^)/~~~

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