ウルトラマンガイア!名作?珍作?判断に困るツチケラ!
はい皆さん、筆者です。
ウルトラマンも創作物ですから、どうしても作家の思想というのが反映されます。
それは妙に自衛隊が悪者にされがちな帰ってきたウルトラマンなどでも見られますが、極端な反戦思想というのは意見が分かれるところです。
今回はウルトラマンガイアに登場した、戦争の犠牲者、ツチケラに関して振り返っていこうと思います。
ではスタート!
ツチケラ、データ
「泥怪人ツチケラ」。
身長2.2メートルから53メートル。
体重480キロから4万8千トン。
出身地、名連村の沼。
太平洋戦争で人工細菌の実験台にされた軍人、近藤が変異したモンスターです。
戦争の狂気
ウルトラマンガイア第39話「悲しみの沼」に登場したのがツチケラです。
ツチケラの正体は太平洋戦争中に、人工細菌を開発した秘密研究所所員、近藤です。
彼は人工細菌で強化兵士を作る計画に反対していましたが、そのために非国民とされ、軍によって実験台にされてしまい、ツチケラに変身してしまいました。
不死身の異形生物になったツチケラは、すぐに暴走。
平野という友人以外の研究員と軍人を皆殺しにして、名連村の土沼の中に逃走します。
それ以降は、平野に庇われながら土沼に潜み続け、沼の妖怪、ツチケラとして伝えられていました。
平野の尽力で、人間としての理性は何とか残っています。
近藤には智恵という1人娘がいて、ツチケラになってしまってからは平野が面倒を見ていました。
しかし、智恵は空襲によって死んでしまいます。
平野は智恵の形見のオルゴールを聞かせ、何とかツチケラの暴走を抑えて、沼に人が近づかないように噂を流して50年間暮らしていました。
ツチケラ巨大化
現代になって、破滅招来体が出現。
汎地球防衛連合GUARDが、怪獣ティグリスを倒すために地底貫通弾を使用しました。
このことが引き金となり、地底貫通弾の有害物質を吸収したツチケラは暴走、巨大化してしまいます。
ツチケラの武器は両腕の指で、長く伸ばすことで触手として使用することができます。
また頭突きと突進も強力です。
ウルトラマンガイアvsツチケラ
ツチケラは有害物質に耐えきれずに、遂に地上に上陸します。
夕日をバックに出現したウルトラマンガイアと激突。
平野のオルゴールの音で一時的に大人しくなりますが、地底貫通弾の影響で頭から出血。
再び暴走を始めます。
最終的に、ガイア・スプリーム・ヴァージョンの光線技、ガイアヒーリングで浄化され、ガイアと平野に感謝の言葉を伝えて昇天していきました。
ウルトラマンガイア、高山我夢隊員と平野は同じことを思っていました。
人が人を許さない限り、争いは無くならない。
ツチケラ、評価が分かれる
この話は、読んでいただければ分かりますが、初代「ウルトラマン」のジャミラのエピソードのオマージュです。
また、嫌になるほど反戦のメッセージが痛烈に込められています。
血まみれでツチケラに謝る平野の姿や、近藤から人工細菌によって変貌する過程がはっきりと描かれているツチケラなど、より直接的に心に重くのしかかる描写が多いです。
それに加え、この話自体が、あまりに唐突すぎる戦争批判。
それと、当時の時代を通しての日本批判にもなっていて、一応、終盤への伏線にはなっていますが、作家の思想がとても強く、悪い意味での異色作になっています。
戦争なんて無い方が良いんですが、それで体制を批判するのは違いますよね。
ツチケラあれこれ
ツチケラの着ぐるみは、人間大の登場シーンを全て撮影した後、それを巨大化時のものに改造して撮影しました。
その後のシリーズへの出演はありません。
出せるか。
ウルトラマンガイア、ツチケラまとめ
ウルトラマンガイアからもう四半世紀が経っているわけなので、時代も変わり、人の意識も変わり、今だったらこの話は受け入れられるのでしょうか?
それでは(@^^)/~~~
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