ウルトラマンダイナ、どちらかというと乗ってる宇宙人の方が目立つガラオン!
はい皆さん、筆者です。
今回は、スフィアを差し置いてウルトラマンダイナの代表格のような存在感を発揮する怪獣、ガラオンと、それを操るミジー星人に関して振り返っていこうと思います。
ではスタート!
嘘つき少年
嘘ばかりついている少年、タケシは近所の工場で、未確認飛行物体を目撃します。
様子を見に行くと、その工場の工員がクシャミと共に宇宙人に変身する様を目の当たりにしました。
工員は赤髪、金髪、青髪の3人で、その工場では巨大な怪獣を作っていました。
特捜チーム、スーパーGUTSに調査を依頼するタケシ。
到着したアスカ隊員、カリヤ隊員。
怪獣を作っていると通報があった、というアスカたちに、赤髪は確かに怪獣を見せます。
オモチャの。
工場はただのオモチャの工場で、タケシが見たはずの本物の怪獣の姿はどこにもありません。
ウソつきで皆さんにご迷惑をかけている、と謝るタケシの母。
アスカはタケシの部屋でマンガを読んで爆笑し、強引にそれを借りていきます。
いつもウソつきのタケシは、誰にも信用されません。
こうなったら、と思ってタケシは、夜になって自ら工場に乗り込みます。
本物の怪獣
忍び込んでみたところ、やはり赤髪、金髪、青髪の3人は宇宙人で、巨大な怪獣を製造していました。
侵入がバレて、金髪、青髪に追い詰められるタケシは、かんしゃく玉で何とか窮地を脱し、スーパーGUTSに通報します。
相変わらず司令室でマンガ読んで爆笑していたアスカは、タケシを一切信じていませんでしたが、マンガを勝手に借りていったのは泥棒、訴える、というキーワードを出され、渋々出動します。
そして工場に到着。
ウソつき少年に苛立ちながら、タケシが怪獣がいるという壁にパンチを放つアスカ。
その壁が消失し、タケシが言う通り、三人組の宇宙人が怪獣を製造している空間が出現しました。
「不格好な奴」
アスカとタケシを捕えた三人組。
赤髪は自分たちをミジー星人と名乗り、怪獣をガラオンと呼びます。
これは全長400メートルの怪獣の頭部で、地球平和連合TPCに察知されないように少しずつパーツを宇宙から送ってもらい、地球で組み立てていたのです。
そして明日、残りのパーツが到着して胴体が完成すると言います。
自分たちの計画を「完璧すぎる」と自画自賛する赤髪。
自分たちのものになる地球の、美しい朝焼けに感動する三人組ですが、そこにタケシがかんしゃく玉を投げ、アスカはレーザー銃のガッツブラスターを奪還。
対抗しようとしてビームガンを発砲するミジー星人ですが、そのことでコントロールパネルを破壊してしまい、カモフラージュが解けて、怪獣工場という真の姿をTPCに察知されてしまいます。
スーパーGUTSは出動。
ヤケクソになったミジー星人は、真の姿を現すと、頭部だけの未完成ガラオンに乗り込み、暴れ始めます。
頭だけなので、ナカジマ隊員いわく「不格好な奴」。
アスカはウルトラマンダイナに変身しますが、三面から放たれる光線と笑気ガスを食らって爆笑して苦戦します。
タケシの声援で立ち上がったダイナは、ミラクルタイプに変身。
三面に対抗するため、分身能力、ウルトラマジックを発動し、3人に分身して一斉攻撃をかけます。
そして破壊光弾を放つハンドシューターが直撃。
「覚えてろー」とベタベタの捨て台詞で逃げていくガラオンとミジー星人でした。
侵略計画は絶えず
逃げたミジー星人、赤髪のリーダー、ドルチェンコ、青髪のウドチェンコ、金髪のカマチェンコは下町のアパートにアジトを移していました。
そこで必死に作ったのが、人間サイズのハリボテメカ、コガラオンでしたが、スイッチを入れた瞬間に火花を吹いて故障してしまいます。
ミジー星に帰る手段が無くなって、自棄になっているドルチェンコと、既に地球で就職していたカマチェンコ、ウドチェンコでした。
ウドチェンコはビデオ屋、カマチェンコはオカマバーです。
しかし、カマチェンコはアパートのゴミ捨て場で、ある書類を発見します。
それは隣室に住んでいる貧乏脚本家、三上がヒーロー番組のために執筆したボツ台本でした。
その完成度の高さに感銘を受けるミジー星人は、三上の力量を買い、「あまり金のかからない地球侵略計画のシナリオ」を執筆してくれるよう頼みます。
一度は断られますが、三上が滞納した家賃を立て替えて、その代わりに執筆の約束を取り付けます。
とりあえずミジー星人は、自分たちは新しいヒーロー番組のスタッフということにし、電力不足のガラオンにいかに電気を送り込むかを三上に考えさせようとします。
一応、ウルトラマンダイナとスーパーGUTSをそのまま使ってくれれば良いということで、シナリオを書かせます。
シナリオ第一弾
三上の最初のシナリオです。
まずは、上空にガラオンのホログラムを投影し、それをスーパーGUTSの戦闘機、ガッツイーグルのアルファ号、ガンマ号に挟み撃ちさせ、互いのレーザー砲で互いを撃墜。
残ったベータ号も、ガラオンの放つ捕獲レーザーで捕らえ、それを人質にガラオンに電力を与えることを迫る。
というプランですが、ドルチェンコから注文が入ります。
「捕獲レーザーって何?」
ミジー星人の予算は限られていて、そういう武器がガラオンにはありません。
新兵器を出すなら、どういうメカニズムで成立する兵器なのか、ということまでリアルに設定してもらわないといけないのです。
ということでこのプロットはNGとなり、三上は書き直します。
第二弾
アルファ号、ガンマ号の撃墜は問題ないのですが、捕獲レーザーを使わずに既存の武器で、となります。
そこで、笑気ガスでベータ号を捕らえるプランを立てます。
そしてウルトラマンダイナに対してもベータ号を人質にし、ガラオンのビーム砲猛連射でダイナを倒してしまう、というプランが完成しました。
ドルチェンコいわく。
「完璧だ」
しかし、三上はこれを前後編の前編として書いており、後編はTPCが反撃に出てダイナ復活、と想定していました。
そうなっては困るので、現実逃避するミジー星人。
このシナリオ通りの作戦を強行するミジー星人ですが、三上の汚いふとんのホコリでクシャミが出て、宇宙人の正体を現してしまいました。
三上に必死に正体を隠し、ガラオンの潜む秩父山中に向かうミジー星人。
三上は、自分が侵略計画に加担してしまったことを悔やみます。
作戦開始
まずはシナリオ通り、秩父山中の上空にガラオンのホログラムを投射するミジー星人。
シナリオ通り、アルファ号、ガンマ号がガラオンを挟み込みます。
神様仏様、先祖代々の皆さまに祈る三上。
撃たないでくれ。
その祈りが通じて、アルファ号のアスカがガラオンの姿に乱れを発見しました。
ホログラムだということが判明、山中の本体にレーザー砲の集中爆撃が炸裂します。
作戦大失敗のミジー星人は、最後の手段として、祈ります。
と、その祈りが通じて、山中に落雷が発生。
その電撃でガラオンが充電され、逆襲を開始します。
撃墜されたアスカはダイナに変身。
ダイナvsガラオン第二ラウンド
ベータ号の人質というプランが成り立っていないまま、やけくそ気味の猛攻をかけるガラオン。
ビーム砲の猛連射を受けて、カラータイマーが点滅、倒れるダイナ。
しかし、突如、ガラオンの動きが止まりました。
落雷の充電が、あっさり切れたのです。
立ち上がるダイナは、腕を組みます。
「マンマ・ミーア!」
ドルチェンコの謎の叫びも虚しく、ダイナ必殺のソルジェント光線が炸裂。
完全に破壊されるガラオンでした。
それでも生きていたミジー星人は、三上に弱みを握られ、「マヌケな宇宙人」の役でヒーロー番組に出演する羽目に。
やっぱり頑張っているミジー星人
シリーズ終了後のオリジナルビデオで展開されたエピソードでは、ミジー星人は予算がますます無くなり、ポケットサイズの「ぽちガラオン」を作るのが限界でした。
ブースカが勤めるラーメン屋に来ていたミジー星人ですが、そこにデハドー星人の怪獣、アーウォンが出現。
このために、アーウォンを操ってミジー星人が第三の攻撃を仕掛けてきた、と誤解されてしまいます。
混乱の中、地球に戻ってきた珍獣ハネジローを保護するミジー星人。
スーパーGUTSに逮捕されますが、そこに出現したアーウォンが、より強力な怪獣ワンゼットに変身します。
そのワンゼットに敗れ、岩塊に閉じ込められるダイナ。
スーパーGUTS、ミジー星人、ハネジローが協力してダイナを救出することになります。
やっぱり侵略者
ハネジローがワンゼットの体内にぽちガラオンを送り込むことで、ワンゼットの中枢が破壊され、ダイナは解放されます。
そしてワンゼットの動きも止まり、事件は解決した、と思われました。
しかし、ぽちガラオンが中枢に入ったことで、ワンゼットはミジー星人のコントロール下になったのです。
ミジー星人は、侵略宇宙人の本性を現し、ワンゼットでダイナを攻撃します。
ですが、やはりぽちガラオンもエネルギー切れで、あっという間に活動を停止。
そしてダイナの最強技、レボリウムウエーブでワンゼットは消滅します。
結局、失敗したミジー星人は、TPC隊員たちに追われながら逃げていきます。
こうしてミジー星人のドラマは完結しました。
ウルトラマンダイナ、ミジー星人、ガラオンまとめ
今でもダイナの世界では、ミジー星人が逃げ回っているのでしょうか。
あんまり悪いことできそうでもないですが。
それでは(@^^)/~~~
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