ウルトラマン80の怪獣。かっこいいのは?
さて皆さん、筆者です。
ウルトラマンにも格差があります。
メジャーどころ、マイナーどころ。
そこでウルトラマン80(エイティ)を考えてみます。
とことん地味なマイナーどころです。80は。作品自体が。
そこに出てくる怪獣となれば、知名度はかなり低いでしょう。
ただ、昨今の再評価や、ニュージェネレーション作品での登場などで、少しずつ、少しずつ80怪獣も復権してきています。
今回はウルトラマン80の怪獣を語っていこうと思います。
ではスタート!
クレッセント
第一話に登場。
主人公、矢的猛が教師として勤める桜が丘中学の前に出現しました。
人間の醜い心から生じたマイナスエネルギーによって呼ばれた「のではないか」という、第一話の時点でどっちつかずな中途半端な存在感の怪獣です。
レオ最終回以来、五年間、怪獣が出現していなかったため、地球防衛軍もUGMも士気が低下しまくっており苦戦。
武器は、高速で地中を移動できる能力と目からの熱線です。
最後は80のサクシウム光線に敗れました。
ちなみに、ツキノワグマのように、首に三日月のような白い模様があるからクレッセントなのですが、白い模様があるから何の意味があるのかは不明です。
ホー
失恋した少年の愛憎のマイナスエネルギーが生み出した怪獣です。
武器は、口からの火炎光線と、硫酸の涙。
80のサクシウム光線も通用しませんが、続くバックルビームに粉砕されました。
メカギラス
バム星人が四次元侵略基地で建造していたロボット怪獣です。
たった一話の出番にしてはありえないほど豪華な発進描写が作られました。
三次元と四次元を行き来してUGMの攻撃にも引っかかりませんが、矢的猛がコントロールマシンを破壊して80に変身。
自分とメカギラスをまるごと三次元世界に引っ張ってきて、サクシウム光線で片付けました。
ガビシェール
石油を栄養源にする怪獣です。
中国から朝鮮半島を経由して日本に出現、成田空港を襲撃しますが、80のサクシウム光線に敗れます。
この辺りで気付かないでしょうか。
マイナスエネルギー、そんなに重要な機能してないじゃん!
猛が教師であるのも別に強く影響してないじゃん!
学校のロケには一般の中学校を使っていたのですが、これも日曜日しか使うことができない、などの問題が百出。
マグマ怪獣ゴラとの戦いを経て、桜が丘中学の設定、教師、矢的猛の設定は、物語から消え去ることになります。
ウルトラマンAと同様、80もまた自分で作った個性を自分で潰してしまったのです。
サラマンドラ
ゴルゴン星人が操る怪獣で、強力な火炎を吐きます。
弱点は喉ですが、通常は敵に向かって喉を見せません。
戦闘機、シルバーガルの分離機能を活かした「フォーメーションヤマト」によって喉を撃たれ、一度は倒されますが、ゴルゴン星人が破片と同化することで再生。
今度は80が目から発射する、ウルトラアイスポットで焼かれて倒されました。
教師編が終わってUGM編となり、非常にクオリティの高い特撮が堪能できます。
ギマイラ
80の怪獣では一番メジャーではないでしょうか。
潮風島の洞窟に潜む宇宙怪獣で、他の生命体を怪獣にして操る能力を持っています。
強力な角や、口から吐く破壊ガス、電撃を放つ舌などが武器です。
80のムーンサルトキックに粉砕されました。
オコリンボール
オコリンボールとは、持ち主の心に応じて速度が変わる不思議なサッカーボールのことです。
うそです。
うそのがいいけどな!
球体状の生物が地球へ侵入、宇宙船のクルーや民間人に寄生し、生き血を吸い尽くしてミイラにし、その吸血ボールが集結した、全身が大小さまざまな球体でできているグロテスクな怪獣です。
UGMのタジマ隊員も寄生され、冷凍されての摘出手術を受けることになりました。
全身が弾力の塊で、80の打撃技が通用しません。
最後は頭部のリーダーボールにウルトラアイスポットを受け、体中のボールが分解、これも街に落下して爆発し、大被害を出します。
そしてリーダーボール一匹しか残らず、宇宙に逃げたところを二発目のアイスポットで消滅しました。
オコリンボールとかいうカワイイ名前付けた奴、腹筋百回な。
ガモス
宇宙のお尋ね者とされる凶悪怪獣です。
人口密集地を一晩で壊滅させる知性的な怪獣で、溶解液、目からのビーム、尻尾のトゲはミサイルになっている強豪でもあります。
最後は唯一の弱点、高周波を浴びせられ、バックルビームでトドメを刺されます。
アルゴン
こちらも知性的な怪獣で、宇宙人のフリをして訓練生のジュンに匿われ、自分を利用してUGM隊員への昇格を目指すジュンを逆に利用。
嘘の情報を掴ませてUGMの戦力を分断し、極東エリア基地を破壊しようとします。
ただ、わざわざ分断させたのに自動防衛砲台程度で足止めされているあたり、恐らく80怪獣では最弱かと思われます。
80の、その名も素晴らしいハンドアップ光線に粉砕されました。
このままUGM編で終わるのかな、と思いますよね。
まだまだ路線変更が残っていました。
バルタン星人五代目、六代目
五代目は80をバルタン星の動物園に入れよう、六代目は子供のUFO写真が嘘か本物か論争から世界大戦に発展させようとする、ロクなことを考えない連中です。
この辺りから「少年少女編」となり、毎週の子供ゲストと猛の交流が描かれる牧歌的なムードになりました。
怪獣も、テツオ少年が変身した、勉強、スポーツ何でも来いのテツオンだったり、観音様に封印されていたズラスイマ―だったり、山からすもう小僧が下りてきたり、妙なのが増えます。
ガルタン大王
かつてウルトラの星に攻め入った宇宙人ですが、その戦いで王子を亡くし、復讐を狙っていました。
ウルトラの星から来た王女、ユリアンがその狙いでしたが、戦いの中、UGMの城野エミ隊員を殺害してしまいます。
80にサクシウム光線で粉砕され、以降は80とユリアンを描いた「ユリアン編」となります。
まあ山からマラソン小僧が下りてきたりするんですが。
妄想ウルトラセブン
暴走族に跳ねられた少年の恨みの心が、ウルトラセブンの人形に宿って変貌した存在です。
筆者の友人が、ゲームでこのキャラが出る度に爆笑していたんですが、多分アイツ、妄想って言葉をすごくいやらしい意味だと勘違いしてたんでしょうね。
レッドキング
子供たちの願いを叶え過ぎて疲れた「壺の精マアジン」が、本物そっくりのレッドキングが欲しいという願いを聞き間違えて出してしまった、本物のレッドキングです。
初代の、山でしか戦っていないフラストレーションを発散する如く、都市部で大暴れしますが、ムーンサルトキックとサクシウム光線で粉砕されました。
プラズマ、マイナズマ
電波で連絡を取り合っていた兄弟怪獣です。
二匹が合体した状態は無敵で、サクシウム光線もバックルビームも通用しませんが、ユリアンがついに変身。
80と肩を組んで突撃する「ダブルパワー」で粉砕しました。
マーゴドン
最終回に登場。
惑星の熱エネルギーを全て奪い取って死の星に変える、最強の冷凍怪獣です。
UGMのオオヤマキャップは、実は80が猛であることを知っていました。
猛の介入を断り、地球を人類の力で守ることを宣言。
冷凍液で逆にマーゴドンを凍結し、そこに空輸した鉄球をぶつける「ジャイアントボール作戦」で見事にマーゴドンを粉砕します。
もう地球人に任せても大丈夫だと悟った80は、ユリアンと共に光の国へ帰ります。
しかし、結局、最終回になっても、桜が丘中学は消し去られたままでした。
この決着を見たい人は、ウルトラマンメビウスを見よう!
なお、最終回のタイトルは「あっ!キリンも象も氷になった!」ですが、企画案では「UGMの地球平和宣言」でした。
そっちの方が良いじゃん!
ウルトラマン80、怪獣まとめ
教師編の怪獣は、生みの苦しみが伝わってきます。
設定上、個性的な怪獣にできなくて窮屈そうです。
やっぱり独自性というのは適度に抑えといた方が良いよと。
それでは(@^^)/~~~
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