ウルトラマンサーガのコスモスは何でずっとルナモード?
はい皆さん、筆者です。
何でここであの技を使わない?というのはヒーローものあるあるですね。
今回は、劇場作品「ウルトラマンサーガ」にて、ウルトラマンコスモスがずっとルナモードのままだった件を語っていこうと思います。
ではスタート!
ルナモードって何?
ウルトラマンコスモスは、敵の戦意を喪失させ、平和的に事態を収拾するルナモードと、完全に超能力を戦闘に特化して力で事態を解決するコロナモードに変身することができます。
基本形態がルナモードです。
で、ウルトラマンサーガでは、バット星人が実験場とする地球にコスモスが登場。
残った人間を襲う怪獣を、ルナモードの力で鎮静化するわけです。
ただ、バット星人の真の狙いは、最強の怪獣、ハイパーゼットンを作り上げることでした。
そしてハイパーゼットンが覚醒。
ウルトラマンゼロと共に、コスモスはその討伐に向かいます。
ルナモードで戦うコスモス
敵のバット星人は侵略者で、ハイパーゼットンは生物兵器です。
遠慮なく倒して良いはずなのですが、なぜかこの映画、コスモスは最後まで戦闘力の無いルナモードで奮戦し、コロナモードには変身しません。
よって、ゼットンのカマで一撃でカラータイマー停止に追い込まれる、ルナモードなのに攻撃用の光線を放つなど、どうも不自然な描写が目立ちます。
変身しない理由
この、なぜコロナモードにならなかったのか、という至極当然な疑問には監督が答えています。
いわく、「私たちがAKBの区別がつかないのと一緒で、ウルトラマンを初めて見る層にタイプチェンジを見せたら誰が誰やら分からなくなる」ということでした。
一理ありますね。
一理ありますが、少しウルトラマンの知識がある層には不自然極まりない描写と取られてしまったようです。
歴史は長い
実際、初見の層とタイプチェンジというのは相性が悪いらしく、初のテレビシリーズの劇場版「ウルトラマンティガ&ダイナ」では、クライマックスに復活するウルトラマンティガが、タイプチェンジをしませんでした。
翌年の「ティガダイナ&ガイア」でも、クライマックスのティガとダイナはそれぞれ通常形態で戦い、タイプチェンジするのは主役のガイアだけでした。
極めつけは「大決戦!超ウルトラ8兄弟」で、ここではタイプチェンジできるウルトラマンが四人もいるのに、全員ずーっと通常形態で戦っています。
そして「サーガ」での、明らかに倒すべき敵なのにルナモードで戦うコスモスという不自然な展開に繋がります。
どうも「客演ウルトラマンはタイプチェンジしてはいけない」という不文律が長いことスタッフを支配していたようです。
転換点
その不文律を断ったのが、ウルトラマンギンガSの劇場版「決戦!ウルトラ10勇士」でした。
ここでは、サーガでの鬱憤を晴らすように、コスモスが冒頭からコロナモードで激戦。
この映画に登場するのは全員が平成ウルトラマンなので、タイプチェンジが可能です。
そのため、クライマックスになると、ウルトラマンマックスを除いた全員が一斉にタイプチェンジする描写がされます。
マックスは最強最速なので、そもそもタイプチェンジが要らないのですが。
これはこの映画の、ウルトラマン=戦闘要員という程度の軽い扱いもあったためか、特に誰が誰やら分からないということは無く、意外と皆さんに受け入れられました。
その翌年の「ウルトラマンX」の劇場版では、ティガが連続タイプチェンジしてアントラーを倒しているので、今誰が誰と戦っている、という状況さえ説明すれば、客演ウルトラマンがタイプチェンジしても問題なし、と判断されたようです。
しかしコスモスは尚も
しかし、ネット配信作品、ウルトラマンオーブオリジンサーガでは、尚もコスモスが悪手を。
宇宙悪魔ベゼルブの侵略に対して、コスモスはひたすらルナモードだけで対抗します。
また、ウルトラマンダイナはストロングタイプに変身しているのに、ウルトラマンガイアはスプリームバージョンにならないという、これまた不自然な展開に。
オリジンサーガは、比較的古いスタッフが担当したためか、客演ウルトラマンはタイプチェンジしてはいけないという不文律がまだ残っていたようです。
じゃあダイナ一人を特別扱いするなという新たなフラストレーションが。
今は
近年の作品では、コスモス含めた客演ウルトラマンもどんどんタイプチェンジして活躍しているので、もう古い呪縛みたいなものは解けたようです。
ガイアもスーパースプリームバージョンという新形態になったことですし。
ウルトラマンサーガ、コスモスルナモードのまま、まとめ
タイプチェンジは、玩具展開に広がりを持たせられるから、という多分に商業的な狙いがあるギミックなので、眉をひそめる年配ファンも多いのです。
しかし、だからといって、コスモスのような、タイプチェンジが必要な要素になっているキャラクターからまで奪わないでほしい、というお話でした。
それでは(@^^)/~~~
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