ウルトラマンの怪獣?ブースカ!

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細菌ウルトラ怪獣入りしたブースカに関して。

明智光秀「信長さま、ブースカって見てました?」

織田信長「おう、ブースカ懐かしいなあ!」

帰蝶「二つの意味であんた幾つなのよ」

光秀「ただアイツ、長いことウルトラ怪獣じゃなかったんですよね」

信長「あーそっか。ブースカは快獣ブースカって番組の主役だもんな。ウルトラ怪獣と同じく円谷プロのキャラクターだけど」

光秀「ですが最近、無事にウルトラ怪獣の仲間入りを果たしたのです」

信長「おう、聞きたい聞きたい」

光秀「では、ブースカとは何なのか、どういう存在だったのか、その辺りを探っていきましょう。ではスタート!」

ブースカの前身、カネゴン

光秀「元々、ブースカの発端になったのは、ウルトラマンの前番組『ウルトラQ』に登場した怪獣、カネゴンでした」

信長「アイツは強烈だよな。見た目がカワイイし、お金を食べちゃうんだもんな」

光秀「それともう一点。あのカネゴンのエピソードには、毎週のレギュラーキャラが登場しないという特徴もあります。

信長「えーっと、悪い。筆者のカーチャンとか、カネゴンの存在はよく覚えてるんだが、ストーリーまでは覚えてないようなんだ。そっから教えてくれ」

光秀「では、筆者どのに任せます」

ウルトラQの「カネゴンの繭」は、最高にエキサイティングなユーモアと批評精神に溢れたエピソードでした。

カネゴン誕生

金にうるさい加根田兼男少年が、コインの音がする繭を手に入れたところから始まります。

その舞台も、子供たちによる市場ごっこです。

そんな子供の遊びを邪魔する現場監督、通称「ヒゲオヤジ」によって市は滅茶苦茶になるのですが、繭は無事でした。

「それ買ってたら大きくなるかも」という友達の言葉を受け、兼男少年は帰宅、部屋で繭を飼ってみたところ、父親に、そんなに守銭奴だとお金のオバケ、カネゴンになってしまうと脅されます。

父親の戯言だと聞き流す兼男ですが、その間に繭は巨大化していました。

中から大量のコインが出てきて夢見心地の兼男少年ですが、繭に飲み込まれます。

一晩経ったら、本当にカネゴンという怪獣になっていました。

友達に助けを求め、報酬が「十円」と「二百円」の間で対立しそうになりましたが、「百五十円」で手を打ちました。

友達からお金をもらい、それを食べている間は良かったのですが、友達の財布もカネゴンの空腹もすぐに底をついてしまいます。

銀行強盗まがいのことをして空腹をしのぐカネゴン。

やっぱり子供たちを虐めて強い気分になっているヒゲオヤジ。

カネゴンは、とにかく人間に戻りたくて仕方がありません。

カネゴンが元に戻るには

子供たちは祈祷師に相談しますが、カネゴンの願いはヒゲオヤジが逆立ちした時に叶えられるというムチャなお告げが出ます。

子供たちはカネゴンを「サーカスに売る」、「大学の研究室に売る」など絶妙にリアルな選択肢でどうにかしようとしますが、そこにヒゲオヤジが出現。

散々虐められていたので、子供たちはヒゲオヤジのブルドーザーに缶を結び付けてはやし立てるという仕返しをします。

ブルドーザーから降りてくるヒゲオヤジですが、そこにカネゴンが出現。

驚いたヒゲオヤジは崖から落下し、逆立ちになって引っかかります。

これで「ヒゲオヤジが逆立ちする」というイベントが成立し、カネゴンはロケットのごとく上空へ飛び立ち、そこでパラシュートが開き、兼男少年の姿に戻って着地します。

これでカネゴン問題は解決したかに思われたのですが、今度は人の小銭をネコババした兼男少年の両親がカネゴンになっていて、さあどうする、というところで終わります。

要するに、人間皆カネゴンなんだよというお話でした。

少年たちと怪獣

このエピソードで、子供たちと怪獣の日常を描くシリーズがあっても面白い、と判断され、「ウルトラマン」の放送中に「快獣ブースカ」というまた別のシリーズが作られます。

発明家の屯田大作少年が、大怪獣を作ろうと思ってペットのイグアナにクロレラパラギンという薬剤を与えたところ、確かに怪獣にはなったのですが、「バラサバラサ」、「シオシオのパー」というよく分からん語彙を使いこなす、ラーメンが好物の所帯じみた怪獣に変貌しました。

これがブースカです。

大作少年とブースカ、友達の交流が主軸に展開されました。

また、人間コングや大怪獣イモラなど、円谷プロらしいキャラクターも随所に登場します。

ただ、とにかく予算が無かったことはスタッフの皆さん印象深いそうです。

その後のブースカ

1999年には、「ブースカ!ブースカ!」という、リメイク兼続編番組が製作され、大作少年の息子が新たなブースカを作るというものでした。

このブースカは、オリジナルビデオ、「ウルトラマンダイナ・帰ってきたハネジロー」にも登場。

また、ウルトラマンR/Bでは「大御所様」として、平和的な怪獣の代表格という扱いを受けています。

晴れてウルトラ怪獣入りしました。

ウルトラマン、ブースカまとめ

信長「まあな、怪獣でも、悪意が無いなら受け入れてやろうっていうのは大事だよな」

光秀「信長さま、今ホトトギスの歌を詠むなら?」

信長「鳴かぬなら 逃がしてやろう ホトトギス」

光秀「やっぱりね、平和が一番ですよね」

信長「お前が詠むなら?」

光秀「鳴かぬなら 寝首をかこう ホトトギス」

信長「お前も多少、カネゴンやブースカの世界に触れてきた方が良さそうだな」

それでは(@^^)/~~~

 

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