ウルトラマンガイアとウルトラマンアグルに関して。
ま正直にカミングアウトするんですが、筆者はいじめられっ子でした。
もう女子からは存在するだけで悲鳴を上げられ、男子からはおはよう代わりに殴られる地獄のような子供時代でした。
そんな筆者の心の支えが「ウルトラマンガイア」でした。
では、ウルトラマンガイアとアグル、二人の物語をサーっと振り返っていきましょう。
ではスタート!
ウルトラマンガイアとアグルの対立
1998年、ウルトラマンダイナに続く平成ウルトラマンの決定版として制作されたのが、「ウルトラマンガイア」でした。
ここで目指されたのは、地球防衛軍、XIGをある程度リアルに描くこと。
思い切った変形メカ。
そして、地球人の意識を持つ人間ウルトラマンの終着点「二人のウルトラマンの対立」でした。
そこで設定されたのは、主人公となる、大地が生み出した赤いウルトラマン、ガイアと、海から生まれた青いウルトラマン、アグルです。
では、この二人がどういう経緯で生まれたか、なぜ対立するのか、なんですが。
理想と絶望
主人公となるウルトラマンガイアは、実験中の粒子加速器内で、高山我夢が出会った大地の光の巨人です。
池袋には、地球外生体兵器COVが出現。
極秘裏に組織されていた特捜チームXIGが出動します。
このXIGのメカに使用される反陽子浮揚エンジン、リパルサーリフトの発明者が我夢でした。
しかし、実戦経験が無く、通常の戦闘機とは勝手が違うためXIGも苦戦。
我夢が所属している天才科学者集団、アルケミースターズは、光量子コンピューター、クリシスの演算によって、根源的破滅招来体が襲い来るこの危機を予測し、XIGに技術提供をしていたのです。
しかし、どうやら地球人の技術力では間に合わなかった模様。
その時、我夢は大地の光と接触し、ウルトラマンガイアに変身しました。
COVを倒した我夢はXIGに入隊、地底から出現した怪獣、ギールを倒します。
しかし、続く金属生命体アパテーには苦戦。
危機を救ったのは、もう一人のウルトラマン、青いアグルでした。
その正体は藤宮博也。
藤宮はアルケミースターズの初期メンバーで、クリシスの開発者。
そのクリシスが導き出した、地球滅亡の予言に絶望し、そこに出現した海の光と一体化、ウルトラマンの力を手にしていたのでした。
クリシスが言う、人類が滅びれば地球は助かるという方法論に囚われる藤宮は、地球を救う一方で、愚かな人類を救う価値は無いというスタンスを取り、徹頭徹尾、冷徹に活動します。
しかし、それが敵の罠でした。
ガイアのヴァージョンアップ
地球も人類も両方守りたいという、やや理想主義的な我夢と、地球を救うには人類が滅びるしかないとする藤宮は対立。
ついにウルトラマン同士の激戦になりますが、二人の光線が激突した際に生じた膨大なエネルギーが、超ド級のワームホールを形成、巨大怪獣ゾーリムを出現させます。
これこそが破滅招来体の狙いで、ウルトラマンが激突するエネルギーで怪獣を送り込むよう、最初から仕組んでいたのです。
つまり、クリシスの出した、人類滅ぶべしという結論は、全て破滅招来体の罠だったのです。
それに藤宮がまんまと嵌ってしまったという形です。
敵の罠に踊らされているだけだったと気づいた藤宮は戦意を無くし、我夢にアグルの光を与えて姿を消します。
その力を受け継いだガイアは、V2,そしてスプリームヴァージョンに強化。
ゾーリムを倒し、XIGの仲間たちと共に戦っていきます。
しかし、藤宮はそれで退場しません。
アグル復活
今度の藤宮は、ガイアとアグルの激突のエネルギーを再現して破滅招来体の本拠地に続くワームホールを形成、そこへ突っ込んで自爆し、贖罪しようとします。
いつもやり口がエキセントリックな男です。
しかし、地球は藤宮を見捨てていませんでした。
我夢が変身不能に陥り、藤宮が力を望んだ時、海がそれに応え、新たな光を与えます。
アグルは海を割って復活、アグルV2となって我夢を救出、怪獣を倒し、名実ともにガイアの仲間となりました。
破滅招来体の猛攻
単極子怪獣との闘いでXIGの基地は陥落。
怪獣、それを操る死神はガイアとXIGに倒されますが、破滅招来体はワームホールから無限にイナゴを送り込み、地球を暗闇に閉ざします。
苦戦するガイアとアグルの前に、天使、ゾグが降臨。
しかし、その正体は邪悪でした。
破滅招来体が送り込んだ最終兵器であるゾグは、ウルトラマンを完全に倒してしまいます。
しかも、ウルトラマンの正体がただの人間であることも世界に報道されてしまいました。
地球はウルトラマンの星
絶望する人類でしたが、藤宮は既に行動を開始していました。
いつでも、誰よりも早く行動を起こすのが藤宮です。
クリシスにログイン、地球を貫くニュートリノによって、人類の回線を復帰させ、それを受けてXIGは地球怪獣の光を我夢と藤宮に照射する作戦を敢行します。
これによって、ガイアとアグルは復活。
世界中のイナゴを一掃し、ゾグを倒しました。
その後も破滅招来体が出現するかも知れないけれど、ウルトラマンと人類と怪獣が共存するこの星は滅びない、という結論を出して幕を閉じます。
これがガイアとアグルの一年間でした。
その後の二人
オリジナルビデオ「ガイアよ再び」では、深海に潜んでいた破滅招来体の生き残り、ガクゾムとの戦いが描かれました。
その後は地球が生んだという特性のためか、なかなか再登場に恵まれませんが、ウルトラマンオーブの前日譚「オリジンサーガ」では、オリジナルビデオ以来、16年ぶりにアグルが登場、活躍します。
またショーでは、アグルの限定形態「アグルスプリームバージョン」が登場しています。
ウルトラマンガイアとアグル、まとめ
アグルは確かに出番が少ないのですが、アグルがいなければ何も始まらなかった、という状況がとても多く、その存在感は絶大ですね。
それでは(@^^)/~~~
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