初代ウルトラマン最終回、早くない?
今回は初代ウルトラマン最終回に関して語っていきます。
ではスタート!
なぜ39話なの?
まずここですね。
ウルトラマンって人気番組だったんじゃないの?
何で一年持たずに九ヶ月で終わっちゃったの?
当時のスタッフが、あまりに忙しかったためです。
お茶の間に毎週、怪獣映画を。
それも当時の最新技術であるカラー放送で。
このコンセプトは大好評になり、一躍、人気番組になりました。
しかし、特撮ものです。
撮影には手間がかかりますし、当時はCGもありません。
オプチカルプリンターという画面合成機を使って特殊な画面効果を実現。
ウルトラマンや怪獣、戦闘機などの放つビームは一本ずつフィルムに手書きしていた時代です。
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ウルトラマンのスペシウム光線が、当初、水色だったのがシリーズが進むにつれて白色になりますが、これも「ビームに色を入れることすら予算がかかる」という現実的な問題があったためです。
何せ、巨大変身ヒーローが毎週登場する新怪獣をビームで粉砕する、というコンセプトが世界初の試みなので、いくら予算と時間と労力が必要なのか、目安が試算できません。
次第に、スケジュールが圧してきました。
創意工夫もスケジュールには勝てず
まず監督がドラマパートと特撮パートを兼任するということを辞めて、ドラマ班と特撮班が別々に。
さらに特撮班が二班、三班にも分かれて複数の話の特撮を同時に撮る、というムチャをしてすら、スケジュールの遅れは解消できませんでした。
いかんせん、スタッフたちのモチベーションが極めて高く、最高品質のものを提供するという精神に満ち満ちていたため、クオリティにこだわっていつも納期ギリギリ、という本末転倒なことになっていました。
話によると、放送数十分前まで画面の調整を続けていたとか。
そんな圧してのスケジュールで、放送継続が不可能と判断され、一年持たせることができませんでした。
よって3クール、39話で最終回を迎えるのです。
幻となった4クール目にも、打ち切りになった劇場作品を翻案したエピソードなどが予定されていたのですが。
では、そんな最終回はどんなものだったのか。
「さらばウルトラマン」
地球侵略を企てる宇宙人の円盤が、各国を緊張させつつ、日本の空域に飛来。
科学特捜隊日本支部、およびウルトラマンを倒すため攻撃を開始します。
科学特捜隊は戦闘機、ジェットビートルで出撃してこれに対抗、円盤のほぼ全機を撃墜します。
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しかしその間、宇宙人の一体が科学特捜隊基地へ侵入、岩本博士に化けて設備を破壊していました。
帰投したムラマツ隊長らに射殺される宇宙人ですが、最後に「ゼットン」という言葉を残します。
そして、一機だけ残っていた円盤が出現、破裂し、中から怪獣ゼットンが出現します。
科学特捜隊の武器は宇宙人の工作によってほぼ使用不能になっており、防戦が難しい。
その状況を受けて、ハヤタ隊員はウルトラマンに変身します。
しかし、ゼットンの戦闘能力はこれまでの怪獣とはけた違いで、ついにウルトラマンは胸のカラータイマーを破壊され、倒れます。
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絶望的な状況に生還した本物の岩本博士は、アラシ隊員に、昨日完成したばかりの新兵器を託します。
宇宙人のデータには、この新兵器は無かったため、対策ができず、ゼットンは粉砕されました。
ウルトラマンとの別れ
そして燃え盛る基地の消火が進む中、空から、もう一人のウルトラマンが現れました。
その名はゾフィー。
宇宙警備隊員で、ウルトラマンの同胞でした。
「地球の平和は、人間の手でつかみ取ってこそ価値がある。ウルトラマン、いつまでも地球にいてはいかん」
彼は重傷を負ったウルトラマンをM78星雲、光の国に帰すために迎えに来たのですが、ウルトラマンは、ハヤタ隊員と命を共有している状態です。
自分が帰ったらハヤタが死んでしまうため、ゾフィーの申し出を断るウルトラマン。
ゾフィーは言います。
「そんなに地球人が好きになったのか」
そしてゾフィーは、持ってきた二つの命の内、一つをハヤタに与えるという解決策を出し、ハヤタとウルトラマンを分離させます。
ゾフィーとウルトラマンは共に帰っていきます。
残されたハヤタは、生き返ったのですが、ウルトラマンとして戦っていたころの記憶が抜け落ちていました。
そしてムラマツキャップは言います。
「地球の平和は、我々科学特捜隊の手で守り抜いていこう」
ウルトラマン最終回まとめ
何が言いたかったのかというと、地球人の自立、他人に頼らないこと、これをテーマにした最終回だったわけですね。
それでは(@^^)/~~~
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