ウルトラマンコスモスの怪獣をサラッと。
はい皆さん、筆者です。
今回はウルトラマンコスモスの怪獣を掘り下げていきますが、かなりクールで冷淡な、塩対応の記事になるかと思います。
ではスタート。
カオスヘッダー
光のウイルスで、有機体、無機物に関わらず寄生して、対象を狂暴化、または変質させます。
リドリアス
我らがムサシさまの友達で、大怪獣のくせに鏑矢諸島で飼われている情けない奴です。
一話でカオスヘッダーに取り付かれ、カオスリドリアスになって暴れますが、コスモスの光線でカオスを除去され、再び島へ戻りました。
どうせだったらそのまま自然に戻してやれよ。
その後も何度もカオス絡みの事件に関わりますが、常にコスモスが起こす奇跡とやらで助けられます。
最近はものすごく着ぐるみが劣化した状態でウルトラギャラクシーファイトに出演、またコスモスに「リドリアスは助けられてアブソリュート陣営は殺される」というご都合光線で救われました。
コスモスは慈愛のウルトラマンで、あまり怪獣を倒さないというのが売りなのですが、じゃあカオスやアブソリュートにも同じ慈悲をかければいいのに。
ヒーローが自分の好みで命の選別しちゃだめだろうという。
はい、筆者がコスモスという作品に何を感じていたのか、見えてきましたね。
続けます。
モグルドン
地底怪獣です。
悪意は無いのでコスモスの光線で鎮静化され、島へ送られました。
はい、大体このパターンです。
カオスバグ
カオスヘッダーがゴミに取り付いて変貌した怪獣です。
コロナモードに変身したコスモスのネイバスター光線で粉砕されました。
はい、コスモスは、自分一人の狭い視野で、救うべき命、殺すべき命を一方的に決めてしまう、独善的な、真の意味での慈愛とは程遠いヒーロー像なのです。
インキュラス
夢に取り付く怪獣です。
別にカオスヘッダーとは無関係なのですが、ヒロインのアヤノ隊員を救うためにコロナモードに粉砕されました。
アヤノに慈愛かけるなら、この怪獣にだって慈愛かけても良いじゃん。
イフェメラ
たった一日しか生きられない怪獣です。
だから放っておいても被害は無いのですが、防衛軍がミサイル攻撃を敢行します。
はい、怪獣保護チームはEYESですが、それとは別に防衛軍というのがありまして、これがまあ、ステレオタイプな悪役軍人としか描かれず、せっかく上手くいっていた保護作戦が防衛軍の茶々で台無しになるパターンも多く、製作側の思想が丸出しだったのも問題点。
ギギ
初代ウルトラマンのダダのオマージュキャラです。
異次元人なのですが、ロクに対話もしないでEYESは攻撃を敢行、コスモスは一切躊躇なくコロナモードで撃滅します。
要するに、気に入った奴、可愛い奴を生かして、ちょっと思想が合わないなって奴は殺してしまうようで、それはもはや正義のヒーローとは真逆なんですが。
ボルギルス
発電所など、化学的な高エネルギーを吸収する怪獣です。
コスモスに、エネルギー700年分を注入されて大人しくなり、島送りにされました。
このエピソード見た時、あまりの乱暴な筋書きに、もう見るの辞めようか、とまで思いました。
実体カオスヘッダー
カオスヘッダーが人間の心を学習して変身した、カオスヘッダー百%の怪獣です。
イブリース、メビュート、カオスウルトラマン、カオスダークネスが登場しました。
最期はコスモスの放つ鎮静化光線と、地球怪獣たちの声で改心し、清浄な存在になりました。
殺したくないから心を変えさせる。
殺しさえしなければ洗脳してもいいという倫理観です。
エリガル
毒ガスを出す怪獣です。
コスモスのコズミューム光線を受け、毒ガスが出ないように体質を変えられて島送りにされました。
この時、カオスヘッダーはコスモスに、「我々は我々のために、怪獣の体を変えた。お前は人間のために怪獣の体を変えた。どこが違う?」と正論を言い、コスモスは答えが返せなかったというシーンがありました。
これ、無茶苦茶な倫理観の作品に対する、現場の精一杯の抵抗だったのかなあ。
劇場版
星を砂漠にする怪獣、サンドロスや、地球文明をリセットしようとするロボット兵器、グローカーが出ました。
グローカーはともかく、サンドロスは砂漠を好む生き物というだけなのに、コスモスはウルトラマンジャスティスと共に、これを倒してしまいます。
ウルトラマンコスモス、怪獣まとめ
どこまで行っても、正義が見えない、ムサシさまが良いと思うものは良くて、悪いと思うものは殺されるべき、という歪んだ価値観に満ち満ちたシリーズでした。
それでは。
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