ウルトラマンギンガの二年間の怪獣をまとめます。
母親が中古ショップに指輪を持って行って結構儲かったのに対して、ゲーミングUMPCなんか買ったお陰で筆者は赤字ギリギリで、今日売れたお金半分だけ貸してと言いたくても言えない今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は、懐事情を察してしまう「ウルトラマンギンガ」の怪獣を語っていきます。
ではスタート!
赤字解消のウルトラマン
ウルトラマンには、常に赤字の問題がつきまといます。
当初からそうです。
ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンは商業的には大成功でしたが、特に特撮班の累積赤字もとんでもないもので、円谷プロは「帰ってきたウルトラマン」が始まるまで、怪奇大作戦という犯罪ドラマを作っていました。
これは、特撮技術そのものよりも、その特殊な犯行に及ばざるを得なかった人間の狂気にスポットを当てる内容でした。
同時期に「予算ゼロ」が絶対条件とされた作品、「ウルトラファイト」も製作。
これはウルトラマン、ウルトラセブンの特撮シーンにプロレス風の実況を付けて放送するものだったのですが、すぐにストックが尽きたため、くたびれたスーツのウルトラセブンや怪獣たちが砂浜や原っぱでどつき合う新規撮影がされ、それで195話に達した意外な成功作です。
さて、時は流れ、2008年。
円谷一族の放漫経営で累積赤字が溜まっている事態が明るみに出たため、円谷プロの新経営陣は、社内から円谷一族を放逐しました。
そして2013年、何とか、1クールだけTVで新作ウルトラマンが製作できる体力が戻り、製作されたのが、ウルトラマンギンガです。
しかし、人形との寸劇、学校から出ない寂しいムード、クライマックスのウルトラマンと怪獣の戦いがいつも曇り空の校庭でだけ繰り広げられる貧乏くささが作品を支配していて、とても新時代の到来には思えませんでした。
これはどうも、津川雅彦氏などかなりの大物俳優をレギュラーに入れたせいでは、などとも邪推されますが、とにかく当初のギンガは地味でした。
怪獣も地味です。
新規造形の怪獣がほとんど出てきません。
これらはひとえに、累積赤字の解消のためだったのですが。
登場するのは、ウルトラ怪獣の人形によって人間が変身する、歴代怪獣がほとんどです。
具体的に言います。
ウルトラマンギンガの怪獣
・サンダーダランビア
ウルトラマンダイナに登場したネオダランビアの着ぐるみが倉庫から「たまたま出てきた」ので、発電所的な飾りつけをして、新怪獣の体裁にし、登場させた第一話の怪獣です。
・ケムール人
ウルトラQの宇宙人です。珍しくウルトラマンと戦いました。
・キングパンドン
パンドンはセブンの最終回に登場した怪獣で、キングパンドンは「大決戦!超ウルトラ8兄弟」に登場してウルトラマンメビウスに倒された個体です。
・ドラゴリー
ウルトラマンエースに登場した超獣ですが、着ぐるみはメビウス時代のものです。
・タイラント
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劇場スペシャルに登場した合体怪獣です。元はウルトラマンタロウの怪獣で、着ぐるみは大怪獣バトルのものです。
・イカルス星人
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タイラントのパーツになる宇宙人です。新造形と思われます。
・ダークザギ
ウルトラマンネクサスのラスボスですが、こんなところで再登場。
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ギンガだってやればできる、というCGバトルの結果、倒されました。
ダークザギを倒したことで、ギンガイコールウルトラマンノアでは?と邪推するオタクがいたとかいないとか。
・ダークガルベロス
ウルトラマンネクサスのガルベロスをリペイントした怪獣です。
こいつとギンガのボクシング対決は、スタッフと視聴者のセンスの違いが激烈で、貧乏とかそういうレベルじゃなく、見てて戸惑うものです。
・スーパーグランドキング
数少ない新規造形の怪獣で、リペイントされ続けてR/Bまで使われました。
・ダークルギエル
ウルトラマンと怪獣を一瞬で人形に変えてしまう、最強の敵です。
実は未来の世界の何者かで、生命は必ず消えることに思い悩み、限りある命を見守っていこうという考えのギンガと、生命を凍結して永遠に続く命を与えて救済しよう、という考えのルギエルに分離しました。
これが最初のギンガですが、では、その翌年は?
ウルトラマンギンガS
ほとんど予算は変わっていないようですが、特捜チームの設定、二人のウルトラマン、分かりやすい悪役など、より娯楽性を突き詰めたのが「S」です。
ギンガと共に戦うウルトラマンビクトリーは人気キャラとなりました。
では、その怪獣を。
ギンガSの怪獣
・EXレッドキング
レッドキングの強化型で、着ぐるみは「大怪獣バトル」のもの、元ネタはPS2のゲームです。
・シェパードン
ビクトリーに変身するショウと仲の良い、悪意の無い地底怪獣です。
ギンガやビクトリーのピンチを何度も救い、最後は超獣の攻撃で死亡しますが、その魂がビクトリーに宿り、聖剣シェパードンセイバーを作り出します。
何か「スーホの白い馬」に似てますね。
・エレキング
ウルトラセブンの怪獣で、第二話にして都市部でバトルが繰り広げられるのは、前年の低予算ぶりとは全く違う豪華な印象を与えてくれました。
・チブル星人
セブンの宇宙人です。
舞台となる雫ヶ丘の地下にあるビクトリウム鉱石で、ダークルギエルを復活させようと暗躍します。
・ガッツ星人
チブル星人の片腕となる武闘派の宇宙人です。
ガッツ星人はセブンの宇宙人ですが、今作の着ぐるみはメビウスのものです。
・ファイブキング
祝!新造形怪獣です。
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ウルトラマンティガ、ダイナ、ガイアと戦った怪獣五匹が合体した怪獣です。
その後も劇場版やウルトラマンZに登場。
各所が改造されて「トライキング」や「ゴルバ―」になることも多い功労者です。
・ガンQ
二回登場。
ウルトラマンガイアに登場しましたが、着ぐるみは大怪獣バトルのものです。
二回目は気弱なサラリーマンがガンQに変身させられますが、気弱なので巨大化するほどの度胸が無く、自転車に乗れない少年と交流を深めます。
・アクマニヤ星人
ウルトラマンレオの宇宙人ですが、どこから着ぐるみ持ってきたんでしょうね。
サラリーマンに目をつけガンQに変身させましたが、計画が大失敗したため巨大化、ガンQと一つ目同士のゆるキャラバトルを展開し、最後はビクトリーの剣とギンガのM87光線でオーバーキルされます。
・メトロン星人
セブンの宇宙人。
チブル星人の要請で、かつての同族と同じく人間を狂暴化させようとしますが、ドルオタ沼にハマってしまい、侵略を中断します。
その後はすっかり地球に馴染んだようです。
・ゾアムルチ
帰ってきたウルトラマンが倒したムルチの改造体で、メビウスと戦った怪獣です。
ドル沼のメトロン星人を始末するためにガッツ星人がこの怪獣に変身しましたが、メトロン、ギンガ、ビクトリーに倒されます。
・ハイパーゼットン
ウルトラマンサーガに登場した最強のゼットンです。
・ビクトルギエル
復活したルギエルが、特捜チーム、UPGの基地を取り込んで変身した怪獣です。
ウルトラマンギンガ、怪獣まとめ
確かに、新怪獣は多い方が嬉しいんですが、既存の怪獣をどう料理するかもまたクリエイターの腕の見せ所です。
このギンガの二年で、ウルトラ怪獣をどう解釈してどう見せるか、というのが磨かれ、有意義な時間だったと思います。
それでは(@^^)/~~~
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