初代ウルトラマン、両雄スター激突!ジラース!
はい皆さん、筆者です。
今回は初代ウルトラマン第10話に登場した怪獣、ジラースに関して振り返っていこうと思います。
ではスタート!
ジラース、データ
「エリマキ恐竜ジラース」。
身長45メートル。
体重2万トン。
ネス湖で発見された恐竜が、日本の北山湖で15年育てられて巨大化した怪獣です。
武器は口からの放電光線で、これは100万ボルトの電荷を持ちます。
湖の影
山奥の静かな湖、北山湖でトカゲやワニ、ヘビ、イモリ、カラスなどを飼っている中村博士は、その夜も湖でボートを漕いでいました。
博士は湖に潜む、ジラースという謎の存在を呼び、餌を与えていました。
ジラースに、昼の間はじっと眠るよう念押しする中村博士。
夜が明け、北山湖は釣り人が大挙して押し寄せました。
北山湖は山奥なので、元々は訪れる人もいなかったのですが、最近は魚が異常に繁殖し、あまりにもよく釣れるためです。
この魚の異常繁殖は、科学特捜隊にも知らされ、ハヤタ、アラシ、イデ隊員が特殊潜航艇S号で湖底を調査します。
例のジラースは、外敵に対してじっとしていたので、科学特捜隊にキャッチされることはありませんでした。
このジラースが食べ残した餌で魚が増え、そのために釣り人が増えている、という因果関係を知っているのは中村博士だけでした。
湖のモンスター
特に異常は観測されず、ハヤタ隊員たちはムラマツキャップから特別休暇をもらって、湖のホテルでくつろいでいました。
その頃、現代ではとても道交法をクリアできない凄まじいデコレーションがされた車で、少年グラフという雑誌の久保記者と林カメラマンが、中村博士の研究所に向かっていました。
スコットランドのネス湖にまだ恐竜が生き残っているらしいので、その特集を組むにあたって、モンスター博士と呼ばれる中村博士の意見を聞きにきたのです。
中村博士は二人を研究所に入れますが、その際に林カメラマンのカメラを禁止しました。
博士は半ば世捨て人でした。
恐竜がそこかしこに描かれている研究所で、中村博士は15年前、ネス湖の探検に行ったまま行方不明になった二階堂教授のことを回想しました。
ですが、林カメラマンのライターに仕込まれていた隠しカメラに気づき、フィルムを抜いて二人を追い返します。
その夜、イデ隊員と意気投合して夜釣りに行った久保記者は、湖でエサを撒いている中村博士を目撃、二人で彼を追います。
中村博士は、地下通路を通って研究所に帰り、のこのこ入ってきた二人を拘束。
そして中村博士の声に応え、ジラースという恐竜が湖から出現します。
15年かけて育て上げたと自負する中村博士。
俺のジラース
翌朝、イデ隊員、久保記者の行方不明を受けて、ムラマツキャップ、フジ隊員も北山湖に出動します。
ハヤタ、アラシ隊員と林カメラマンも捜査を始めましたが、その時、頭の悪い釣り人が、魚をたっぷり獲ろうと、湖にカーバイトという毒物を撒いていました。
これで湖底の水質が汚染され、苦しくなったジラースは上陸します。
アラシ隊員がスパイダーショットで応戦。
しかしその攻撃を、中村博士が妨害します。
ジラースの獰猛な面構えを「芸術品」と呼び、酔いしれる中村博士。
その考えを間違っていると一刀両断するムラマツキャップ。
二階堂教授のように学問として取り組めないのかと聞かれましたが、中村博士はマスクを外しました。
中村博士は、15年前に行方を絶ち、ネス湖で恐竜を発見して北山湖に持ち込んだ二階堂教授、その人だったのです。
ジラースに「暴れろ」と命令する二階堂教授ですが、ジラースの凶暴性は二階堂教授ですらコントロールできず、教授は踏み潰されてしまいます。
イデ隊員は、久保記者のヘアピンで通信機を修理し、ムラマツキャップたちに救援を要請します。
研究所から救出される二人。
その研究所を鷲掴みにするジラース。
ハヤタ隊員はウルトラマンに変身し、科学特捜隊を救出してジラースとの戦闘に突入しました。
ウルトラマンvsジラース
ジラースは、ウルトラマンに自分の力を誇示しようと岩を投げ、それを口からの光線で撃ち落とすデモンストレーションを見せますが、ウルトラマンもスペシウム光線を発射。
こちらは岩を2つまとめて撃ち落とし、ジラースを挑発します。
「ジュワッハッハッハ」と怖い声で笑うウルトラマン。
取っ組み合うウルトラマンとジラース。
ウルトラマンはジラースの襟巻きをもぎ取り、これをマントに見立てて闘牛士調のバトルを展開します。
そしてジラースとウルトラマンは互いに突進。
高エネルギーを帯びた手刀で敵を切り裂くウルトラマンの必殺技、ウルトラ霞切りが炸裂します。
吐血して絶命するジラース。
憐れんだのか、ウルトラマンはもいだ襟巻きをジラースの骸に被せて空へ消えます。
二階堂教授を、恐竜にシビれていた、と総括するアラシ隊員。
息も絶え絶えの二階堂教授は、自分の育てたジラースに這い寄り、そして共に力尽きました。
コミカルなバトルと悲しいラストシーンが描かれる話でした。
その後のジラース
ウルトラマンZでは、寄生生物セレブロが地底怪獣テレスドンにジラースメダルを食わせ、ジラースのエリマキを持つエリマキテレスドンに変異させるシチュエーションがありました。
このエリマキテレスドンは、エリマキからの超振動波で強力なビームやバリアを発生させることができましたが、本来のジラースにもそうした能力があるのかは不明です。
また、Zの派生作品、セブンガーファイトでは、実際にジラースが登場。
特空機セブンガーに倒されますが、その際のサンプルがジラースメダルの素になった旨が語られます。
ジラースあれこれ
どう見てもゴジラですね。
はい、ゴジラの着ぐるみを改造しています。
ジラースのスーツアクターも、初代ゴジラからずっとゴジラに入っていた中島春雄さんです。
エリマキをもぐのも、東宝から無傷で返すよう求められたので、元の姿に戻すことを画面の中で表現した形です。
というわけで怪獣2大スターの共演になりましたが、鳴き声だけは変えなければいけなかったようで別物です。
その後、この声は帰ってきたウルトラマンのサータン、ウルトラマンレオのギロ、アトランタ星人、ウルトラマン80のザンドリアスに使われています。
ウルトラマン、ジラースまとめ
このバトルシーンが入ったビデオを鬼リピートしていた幼少期でした。
それでは(@^^)/~~~
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