ウルトラマンティガ、2大スターに倒されたヤナカーギー!
はい皆さん、筆者です。
今回はウルトラマンティガにおいて最も豪華な倒され方をした怪獣、ヤナカーギーについて振り返っていこうと思います。
ではスタート!
ヤナカーギー、データ
「宇宙恐竜ヤナカーギー」。
身長58メートル。
体重6万トン。
出身地、宇宙。
武器、怪力、敵のエネルギーを吸収。
なぜか「にゃー」と鳴く強力な宇宙怪獣で、宇宙魔人チャリジャによって連れてこられました。
ヤナカーギーとは、沖縄方言で「ブサイク」の意味です。
怪獣が欲しい
特殊捜査チームGUTSのダイゴ隊員は、パトロール中、チャリジャという小太りに顔が白塗りの妙な男に出会いました。
彼は怪獣バイヤーで、生きている怪獣が欲しいと訴え、特撮番組の専門である円谷プロまで出向きます。
そこで、創業者の円谷英二監督に会いたい旨、訴えます。
もちろん、円谷プロでも本物の怪獣や既に鬼籍の円谷英二監督を出現させることはできず、1965年はまだ英二監督もお元気だった、と語ります。
チャリジャはバッグから出現したマシンで、空間に穴を開け、1965年へ向かいました。
それを追ってダイゴ隊員も1965年へ向かいます。
ウルトラQ真っ最中
1965年の円谷プロ。
脚本家、金城哲夫は、新しい特撮番組のメインライターを任され、行き詰まっていました。
運ばれていく怪獣ガラモンの着ぐるみを見て、本物の怪獣だと誤解するチャリジャを何とか追い払い、とにかく煮詰まっていました。
大人気番組、ウルトラQを撮影している円谷プロ。
どうやら「ペギラが来た!」を撮影しているようです。
英二監督も、その息子の一監督も、描写や文芸に全く妥協しません。
その撮影現場を覗き見するチャリジャと、助監督の長野と間違われてカチンコをやらされるダイゴ隊員が鉢合わせ。
「怪獣攻撃隊のユニフォーム?いいよ」と満田かずほ監督に褒められるダイゴ隊員。
ここで科学特捜隊というアイデアが固まったようですが、ダイゴ隊員はそんなこと言ってられません。
チャリジャを追って撮影スタジオで交戦する二人。
チャリジャはこうもり傘で空中を浮遊し、手から光弾を発してダイゴ隊員を攻撃します。
これをかわしたダイゴ隊員の射撃を恐れ、ワープでどこかへ逃亡しました。
チャリジャがなぜ円谷監督につきまとうのかが、謎のままです。
産みの苦しみ
金城氏は、一監督に新番組の台本を提出します。
だいぶまとまってきたが、一監督は「これでは意欲が沸かないからもう一稿」と冷たい態度。
せっかくの台本が却下され、思わず台本を叩きつける金城氏。
やけになって銭湯でバタ足。
ビールに逃げるしかありません。
そんな金城氏は、一監督ではなく、円谷英二監督を訪ねます。
「書けなくて」と泣き言の金城氏に、英二監督は、赤い鉱石「ウルトラの星」を手渡します。
二人の邂逅
英二監督は、ある夜、竜ヶ森湖の辺りを散歩していました。
その湖に、青い発光体が落下。
その湖畔には、宇宙人が立っていました。
宇宙人は、自分をM78星雲から来た「ウルトラマン」と名乗ります。
怪獣を湖に沈めたウルトラマンは、英二監督に友情の印、「ウルトラの星」を渡します。
これが大きな力になる、と語り、ウルトラマンは空へ飛び去っていました。
ウルトラマンから円谷英二監督を介して金城哲夫氏に渡された「ウルトラの星」は、温かい輝きを放っていました。
ヤナカーギー出現
英二監督の話を盗み聞きしていたチャリジャは、自分の怪獣、ヤナカーギーがこの時代の竜ヶ森湖に落下したと理解。
竜ヶ森湖に光線を撃ち込むチャリジャ。
浮かび上がった青い球は怪獣ヤナカーギーへと変貌します。
怪獣バイヤーであるチャリジャは、自分の怪獣であるヤナカーギーを探して、この時代にやって来たのです。
宇宙人の形態に戻ったチャリジャ。
ヤナカーギーに破壊を命じます。
竜ヶ森湖畔の家々を破壊してゆくヤナカーギー。
ティガ登場
ダイゴ隊員は、この時代でウルトラマンティガに変身。
しかし、ヤナカーギーの怪力と、エネルギー吸収能力に苦戦します。
その戦いを見ているのが、円谷英二監督です。
ついにティガのカラータイマーが点滅を開始しますが、英二監督の思いがオーラとなります。
降臨
放たれたオーラは赤い球となってヤナカーギーに体当たりし、ティガを助けて空中に静止します。
赤い球は輝き、初代ウルトラマンへと変貌しました!
初代ウルトラマンは、光線を放ってティガのカラータイマーを回復させます。
起き上がったヤナカーギーに、ゼペリオン光線を放つティガ。
そしてウルトラマンも、スペシウム光線を発射します。
この同時攻撃で、ヤナカーギーは粉砕されました。
意気消沈のチャリジャはどこかへ逃げて行き、初代ウルトラマンとウルトラマンティガは、円谷英二監督に見守られながら、固く握手をしました。
そして空へ消えていくウルトラマン。
英二監督は、「ヒーローが必要なんだ」と、金城氏にエールを送ります。
一方、金城氏も筆が乗ってきました。
手にウルトラの星を握って。
ウルトラ作戦第一号
金城氏が書いた渾身の脚本にOKが出て、円谷プロは新番組の撮影を開始しました。
監修、円谷英二。
監督、円谷一。
脚本、金城哲夫。
特撮テレビ番組「ウルトラマン」はこうして始まりました。
第一話「ウルトラ作戦第一号」の撮影のカチンコが切られます。
現代に戻ったダイゴ隊員は、怪獣と戦うため、戦闘機、ガッツウイングで出撃。
円谷プロのビルの上空を通り過ぎます。
その空の彼方では、あの時のウルトラの星が、今でも輝いていました。
ヤナカーギーあれこれ
ヤナカーギーのお腹には「円谷」という文字が模様として書かれています。
ウルトラマン30周年なので、ウルトラQから参加している大ベテランの上原正三氏がこのエピソードの脚本を書きました。
英二監督、一監督、金城哲夫氏という三人のウルトラの神を偲ぶエピソードだったら書かせてもらう、と了承されたそうです。
ちなみにラストシーンは「ウルトラ作戦第一号」の撮影開始なんですが、実際に初代ウルトラマンで最初に撮影されたのは第二話「侵略者を撃て」です。
ちなみに劇中撮影されている「ペギラが来た!」も一監督ではなく、野長瀬監督なのですが、まあそういうのは重箱の隅ですね。
ウルトラマンティガ、ヤナカーギーまとめ
スペシウム光線とゼペリオン光線を同時に食らって倒されるというのは、非常にウルトラマンの怪獣として豪華な散りっぷりですね。
スペシウム光線とライダーキックで吹き飛んだサソリガドラスも忘れがたいですが。
それでは(@^^)/~~~
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