ウルトラマンコスモスの怪獣保護とは

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ウルトラマンコスモスの怪獣保護とは。

えー皆さん、筆者です。

今回は、ウルトラマンコスモスの主題の一つとなる「怪獣保護」について語っていこうと思うのですが、筆者がこのテーマを書くわけです。

ウルトラマンコスモスは思い出のヒーロー!

保護して仲良くして平和で良いじゃん!

って方は他の記事をご覧ください。

放送当時からコスモスのやり方に不信感を持っていた筆者が書くので、かなり厳しい論調になることが予想されます。

気分を害する前に。

はい、警告はしましたよ。

ではスタート!

ウルトラマンコスモスは怪獣を殺さないと言ってるのに

まず、コスモスでは基本的に、怪獣を殺さない姿勢で話が展開します。

ただ、その場に置いていくこともできないので、鏑矢諸島という架空の怪獣保護区があり、そこに連れて行って解決、というのが基本的なパターンです。

しかし、そこには難題があります。

怪獣は暴れ、麻酔弾やビームワイヤーなどでの捕獲が通用しないことが多いのです。

また、光のウイルス、カオスヘッダーの地球侵入によって、怪獣が凶暴な形質に変異することもあり、保護チームEYESのテクノロジーでは保護に限界がありました。

そこでウルトラマンコスモスの出番となります。

コスモスの通常形態は、青いルナモードであり、この形態は直接的な戦闘力がありません。

代わりに、暴走している怪獣を鎮静化させたり、カオスヘッダーを浄化して元の姿に戻す機能のある光線を使います。

そして鎮静化した怪獣を、EYESが島に運んで一件落着、となるのが基本パターンです。

ただし、カオスヘッダー自体が怪獣化したり、絶対悪の敵などもいます。

そういう場合は、赤のコロナモードに変身。

炎の超能力で、敵を倒して解決します。

はい、歪みが見えますね。

相手を「守るべき」か「殺すべき」か。

怪獣の生殺与奪は、全て主人公、ムサシ様がどう思っているか、だけで決められるのです。

カオスヘッダー関係ないのに、コロナで倒された怪獣も結構多いです。

怪獣が街で暴れて保護する場合もあれば、殺す場合もある。

これは非常にデリケートな問題で、百人いれば百通りの答えが出るんですが、劇中ではひたすらに、ムサシ様の感情だけで怪獣の命運が決まります。

何様?

ムサシ様の歪みは、劇中第二話で既に露呈していました。

怪獣ゴルメデの攻撃を受けたムサシ様。

ムサシ様と仲の良い巨鳥リドリアスが助けに来て、EYESはゴルメデを攻撃します。

しかし、ムサシ様はこう言います。

「ダメだ!ゴルメデも救わなくちゃダメなんだ!どっちが良いとか悪いとかじゃないんだ!」

このセリフを聞いた時、テレビを消そうか迷ったのを覚えています。

どちらかを選択しなくてはいけない試練は、人生でいくらでも待ち受けています。

その度にこんな、自分が望む結果でないと満足できないというワガママを叫んで生きていくんでしょうか。

自分の理想通りでなければいくらでも作戦を妨害して良い。

自分の理想通りの怪獣は手厚く保護する。

自分の理想通りでない怪獣は殺す。

どこまでもこのシリーズは、ムサシ様の理想だけが尊重されるのです。

何様ですか?

エコテロリスト

筆者はこのムサシ様という主人公が嫌いです。

環境テロリストに見えてしまうのです。

日本人なら分かると思います。

捕鯨船に体当たりして沈没させようとする環境テロリスト。

twitterでは、環境活動家が目立とうと思ってフランスの河川を緑色に染め、結果として魚たちの大量死を招いた事例が見られます。

また、環境テロというほどでないにせよ、野生動物へのエサやりも環境保護の観点ではダメな行為なのです。

野生動物にエサを与えてしまったら、動物は人間がエサをくれるのだと学習し、人間を警戒しなくなります。

そのため、害獣被害が深刻化し、車道に出て車に轢かれる動物も増え、また野生動物だけの菌が人間に感染してしまう危険性もあるのです。

ウルトラマンコスモスが、そこまで考えて「怪獣」という未知の動物を「保護」していたとはどうしても思えない。

ただカワイイから動物園に連れて行こう、という幼稚な思考でしかなかったと思うのです。

ウルトラ怪獣である意味は?

歴代ウルトラ怪獣には、バードンやガゾートなど、地球生まれなのに人間を捕食する怪獣が色々います。

 

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筆者はコスモスファンに問いかけたことがあります。

知能が高くて地球出身だが人間を食べるガゾートがコスモスの世界に現れたら、どういう展開になるの?と。

 

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ファンはこう答えました。

「コスモス世界にはガゾートがいないから考えようがない」

呆れました。

徹底的にシビアな問題から目を背けることが正義だ、と言わんばかりです。
もはやウルトラ怪獣である意味が無い。

生命はインスタント食品じゃない

そしてコスモスは劇中で、化学的エネルギーを吸収する怪獣、ボルギルスを大人しくさせます。

その方法は?

「エネルギー700年分の一挙投与」です。

エナジードリンクの致死量ってご存知でしょうか。

40本イッキ飲み、です。

水だって100リットル飲めば死ぬに決まっています。

そういう、生物の命を語るなら避けては通れない「バランス」を一切考えていない。

とにかく怪獣を殺さなければ良い。

ムサシ様が望む結果にさえなれば良いという。

そんな乱暴な解決策でした。

カオスヘッダーの正論

カオスヘッダーは怪獣をカオス怪獣に改造します。

元から毒ガスを吐く性質がある怪獣、エリガルは、カオス化して暴れまわりましたが、コスモスによってカオスヘッダーを除去され、更にコスモスによって毒ガスの分泌腺を除去されて、他の怪獣さんたちといっしょに暮らせるようになりました。

ですが、カオスヘッダーがここでコスモスに問います。

「我々は我々のために、怪獣の体を変えた。お前は人間のために、怪獣の体を変えた。それのどこが違う?」

コスモスは、全く言い返せませんでした。

最終的に、カオスヘッダーを浄化して、ムサシ様がご所望の「善」の存在に変えてコスモスの物語は終わりますが、コスモスの正義は、理屈としては完全に負けていたのです。

ウルトラマンコスモス、怪獣まとめ

これがコスモスの怪獣との「共存」の形です。

少なくとも筆者には、人間のエゴにしか見えませんでした。

それでは(@^^)/~~~

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