ウルトラマンティガ、強靭な保障システム、ゴブニュ。
はい皆さん、筆者です。
今回はウルトラマンティガで初の前後編となった「ゴブニュ」について語っていきます。
たくさんのゴブニュが登場します。
ではスタート!
ゴブニュとは
謎の宇宙要塞、機械島が送り込むロボットです。
当初はメトロポリスを複数の人間大のゴブニュが徘徊していました。
特殊捜査チームGUTSのシンジョウ隊員の発砲を受けて、一撃で活動を停止する「弱っちいロボット」と思われましたが、その内部構造はがらんどうで、動力もコンピューターも入っていません。
この時期、地球平和連合TPCは、ヤオ博士が20年かけて開発した、マキシマオーバードライブという新動力の実験を進めていました。
これは陽子と反陽子をぶつけて光を推進力にするものですが、地球を守る力だと語るヤオ博士や警務局のヨシオカ長官による過剰な推進が反感をかっていました。
しかし、ダイゴ隊員のアプローチに少し心を開いたヤオ博士は、マキシマを搭載した母艦、アートデッセイ号をチラリと見せます。
そして、マキシマの研究を進めた本当の理由を語りました。
子供の頃から、誰も見たことが無い凄い船を作りたかった。
ヤオ博士に反発していたホリイ隊員ですが、この言葉に頭を下げます。
マキシマの実験機、スノーホワイトでの大気圏外テストの最中、GUTSのレナ隊員は宇宙空間に浮かぶ島を目撃します。
これが機械島で、ゴブニュはそこから送り込まれるロボットでした。
ゴブニュ ヴァハ
シンジョウ隊員がゴブニュを破壊してから、大量のゴブニュがTPCによって倒され、残骸が基地に運び込まれることになりました。
地球大気圏近くに実体化した機械島は、地上へ雷撃を始めます。
同時に、基地格納庫に乱雑に積まれていたゴブニュたちが再起動、アートデッセイ号を破壊しようとします。
機械島を撃沈すべく、GUTSはアートデッセイ号に乗り込み、マキシマを起動させます。
ダイゴ隊員が基地に一人残り、無数のゴブニュを撃って回ります。
無事にアートデッセイ号は発進。
ゴブニュも全て停止したように見えましたが、倒れたゴブニュが全て再起動、基地の防壁を撃ち抜き、無数のゴブニュが一体に結集、合体、巨大化しました。
ゴブニュ ギガ
TPC基地へ進撃する巨大ゴブニュ。
ダイゴ隊員はウルトラマンティガに変身しますが、ロボットの怪力に苦戦します。
一方、アートデッセイ号も宇宙に出て機械島を攻撃していましたが、主砲のデラック砲も機械島には通用しません。
ゴブニュはティガを羽交い締めにし、自爆スイッチを入れます。
ティガとTPC基地をまとめて吹き飛ばすつもりです。
何とか脱出したティガは、ゴブニュを捕まえて空に飛び立ちます。
活動制限時間が続くまでゴブニュを高空へ運び、そしてカラータイマーが停止。
消滅するティガ。
ゴブニュは大爆発し、何とかTPC基地は救われました。
海上に投げ出され、今までの強力な怪獣たちを夢に見るダイゴ隊員。
自分は負けた。
一人で地球を守れというのか。
ウルトラマンティガになる資格が自分にあるのか。
悩み惑うダイゴですが、宇宙で戦う仲間たちを見て、自分だけではないことを心に刻みます。
そして迎えに来たヤズミ隊員と共に、ゴブニュの破片を回収。
その頃、アートデッセイ号は機械島の撃沈を一時中断し、地球へ戻ることにしました。
しかし、マキシマを起動させた瞬間、機械島の強力な引力に囚われ、島の内部に閉じ込められてしまいます。
保障システム
ヤズミ隊員はゴブニュの破片を分析。
ゴブニュは、ボディパーツの一つ一つがコンピューターであり動力というロボットでした。
だから内部パーツがありません。
ゴブニュや機械島は、宇宙の何者かが、マキシマオーバードライブを持つ高度な文明を先に滅ぼすため送り出した、保障システムでした。
そのため、マキシマの起動をキーに起動していたのです。
アートデッセイ号を救う必要がありますが、アートデッセイがマキシマを動力源に使っている以上、アートデッセイ自体が脱出しようとすればまた島のシステムが起動します。
そこで、ヤオ博士は実験機、スノーホワイトを使う提案をします。
ダイゴ隊員はスノーホワイトで機械島へ着陸。
ゴブニュ オグマ
電波が遮蔽されているため、有線ケーブルでアートデッセイ号との通信を成功させたダイゴ隊員は、アートデッセイのマキシマ起動に対して、スノーホワイトのマキシマエンジンを逆位相で起動。
これでマキシマの力が相殺され、機械島はアートデッセイを吐き出します。
しかしそこに、最強のゴブニュ「オグマ」が出現。
ダイゴ隊員はティガに変身し、アートデッセイの脱出を援護します。
ゴブニュギガ以上の怪力と強力な雷撃を武器にするオグマは強敵です。
更に、オグマは自分自身と機械島を一体化させ、ティガを機械島へ捕えます。
機械島の最期
ホリイ隊員は、ヤオ博士に提案します。
マキシマのパワーをデラック砲から発射できないか。
強大なマキシマのパワーを迂闊に武器に応用したくなかったヤオ博士ですが、ホリイ隊員は、科学や武器は使う側の意志でその価値が決まると言ってヤオ博士の承諾を得ます。
そして、マキシマのパワーを利用した最強のマキシマ砲が発射され、オグマは爆発。
脱出したティガ。
島と一体化したオグマが吹き飛んだことで起爆剤となり、機械島全体が火を吹き始めました。
ティガは、光の力で体当たりを決めるフラッシングアタック、そして必殺のゼペリオン光線の連続攻撃で、機械島を粉砕しました。
事件は終わり、ヤオ博士はマキシマの発明も宇宙の歴史に予告されていたことを自嘲しますが、ヤズミ隊員の、人間は進むしか無い、という言葉を受け、また気力を取り戻しました。
ゴブニュあれこれ
非常に手間がかかったエピソードだそうです。
ゴブニュを合成で大量に見せる、アートデッセイを飛ばすなど、やってもやっても終わらないという話だったとか。
脚本段階では、ゴブニュオグマもティガの十倍の巨躯なんてとんでもないことをサラッと書かれていたというお話。
このエピソードは村石宏實さんが監督ですが、ゴブニュオグマの体の模様のどこかに「ムライシ」という文字が入っているようです。
ウルトラマンティガ ゴブニュ まとめ
街を徘徊するロボットは江戸川乱歩の「青銅の魔人」のイメージだそうです。
子供たちに、科学に前向きになってほしいという思いを込めたエピソードです。
それでは(@^^)/~~~
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