ウルトラマンティガ、超リアル造形の闇の使い、キュラノス!
はい皆さん、筆者です。
今回は、帰ってきたウルトラマン「決戦!怪獣対マット」と共に筆者が愛してやまないエピソード、「吸血都市」と、そこに登場する怪獣キュラノスを振り返っていこうと思います。
ではスタート!
キュラノス、データ
「吸血魔獣キュラノス」。
身長53メートル。
体重4万6千トン。
出身地、南米。
武器、牙、突風、催眠音波など。
南米で発生した吸血鬼たちに神と崇められる正体不明の怪獣で、コウモリによく似ています。
静かに始まる
ジャズバーでミルクを嗜む特殊捜査チームGUTSのムナカタ副隊長に、「吸血鬼って信じます?」と声がかかります。
相手は雑誌記者の小野田で、最近頻発している連続失踪事件の話題で切り込んできます。
犯人が吸血鬼と言う小野田。
ムナカタ副隊長は、小野田を飲み過ぎていると切り捨て、バーを後にします。
小野田は、今日が友人の命日なので、と弁解しました。
そこに、謎の声を聞いたという通報が。
現場に向かったムナカタ副隊長は、謎の声を聞いた案件と連続失踪事件、2つの事件の発生した位置がほぼ一致していることを確認します。
そして、現場には謎の生物の体毛が残っていました。
女
特殊車両、シャーロックとデラムで基地へ帰るGUTS。
小野田の「吸血鬼」という言葉が忘れられないムナカタ副隊長。
デラムの前に、謎の女が倒れ込んできました。
轢く寸前で停止したデラムは、仮死状態のように眠っている女を基地に保護します。
しかしその様子を、時代錯誤な装束の男が眺めていました。
その夜、女が目を覚まし、犬歯が伸びた異形となって、イルマ隊長の部屋を襲撃。
駆けつけたムナカタ副隊長。
イルマ隊長の首を噛む寸前だった女は、明らかに吸血鬼の形相でした。
女は最初からイルマ隊長を狙っていたのです。
ムナカタ副隊長の射撃で海へ逃げる女。
ムナカタと小野田
イルマ隊長は、吸血鬼に投げられたために負傷。
ヤズミ隊員は、現場にあった体毛が南米の吸血コウモリのものだと断定します。
ムナカタ副隊長は、女を警戒しなかったためにイルマ隊長を傷つけてしまったことを悔やみます。
ムナカタ副隊長は、防衛軍時代、イルマ隊長に命を救われたことをダイゴ隊員に語ります。
吸血鬼事件を絶対に決着させてやる決意をするムナカタ副隊長は、バーで小野田に会いに行きます。
小野田は語ります。
5年前、コンビを組んだ女の子がいた。
その女の子が、亡くなった友人、葉月ユキナでした。
社会派を気取っていた当時の小野田は、超常現象の取材がバカらしく思え、南米の奇病の取材をユキナに任せました。
伝染病の恐怖は昔、民衆に吸血鬼信仰をもたらしました。
しかしそれは伝説ではなく、人間を吸血鬼に変えるウイルスは実在していました。
葉月ユキナは吸血鬼となって、仲間を引き連れ、日本へ帰って夜な夜な人を噛んでいたのです。
その葉月ユキナこそ、イルマ隊長を噛もうとしたあの女でした。
GUTS突入戦
地球平和連合TPCの警務局小隊も吸血鬼にやられ、サワイ総監はムナカタ副隊長に指揮権を与えます。
ヤズミ隊員の分析で、吸血鬼のアジトが特定。
ホリイ隊員が開発した、特殊紫外線レーザー銃を持ち、GUTSは夜明けと同時にアジトに突入します。
吸血鬼が日光に弱いのは、ウイルスが紫外線に破壊されるからというホリイ隊員の読みが当たり、紫外線レーザーが吸血鬼を次々と焼き払っていきます。
アジト中枢には、棺桶があり、そこから伸びた手に掴まれて、ダイゴ隊員は紫外線レーザー銃を落として棺桶の中に吸い込まれてしまいます。
吸血鬼の神
棺桶の中には、闇が充満しており、吸血鬼のボスらしい男がダイゴ隊員を待っていました。
吸血鬼の神、怪獣キュラノスをダイゴ隊員に紹介する男。
ダイゴ隊員はスパークレンスを振り上げますが、強い闇の力に阻まれ、ウルトラマンティガに変身できません。
闇の優位性を語り、勝ち誇る男。
陽光
大体の吸血鬼を葬ったGUTSは、葉月ユキナを追い詰めていました。
そこに小野田が乱入。
ユキナを2度も見殺しにはできないと、彼女をGUTSから庇う小野田。
ユキナの牙が光ります。
しかし、その瞬間、ユキナは人間の形相に戻ります。
人間の心を取り戻したユキナは、自らアジトのカーテンを開きます。
陽光が差し込み、ユキナは自ら消滅。
その光が棺桶にも差し込み、男も焼き払われます。
苦しむキュラノスは、湾岸都市を暗黒に包んで現実世界に出現、暴れ出します。
ティガをも吸血
棺桶から脱出したダイゴ隊員は、ウルトラマンティガに変身。
強力な光のエネルギーをぶつけるタイマーフラッシュを放とうとしますが、キュラノスは翼の羽ばたきで突風を巻き起こし、ティガの技の発動を妨害。
素早い動きでティガの後ろを取り、首筋に食らいついてエネルギーを吸収します。
一発でカラータイマーが点滅を開始するティガ。
キュラノスは、目からの催眠音波でティガを投げ飛ばし、猛攻をかけます。
GUTSはシャーロック、デラムのレーザー砲を撃ち込みますが、通じません。
背負った男たちの勝利
戦線に飛び込んできたのは、ダイゴ隊員の紫外線レーザー銃を手にした小野田でした。
キュラノスへの復讐のために、レーザーを発砲する小野田。
対吸血鬼に特化した紫外線レーザーは、明らかにキュラノスに効果がありました。
「セイチーズ!」
小野田は、ユキナの笑顔を想いながら、キュラノスの目に紫外線レーザーを撃ち込みます。
そしてムナカタ副隊長も、紫外線レーザーでキュラノスの目を撃ち、完全に視力を奪います。
同時に魔力が切れ、ティガが正気を取り戻しました。
目が見えなくなったキュラノスに、シャーロック、デラムのレーザーが炸裂。
空に逃げるキュラノスですが、そこにティガの光線技、ウルトラフィックスが命中します。
空間に固定されたキュラノスに、必殺のゼペリオン光線が直撃し、キュラノスも完全に燃え尽きました。
黒雲も晴れていきます。
生きている証
キュラノスが倒れ、街には夕焼けが。
小野田は夕日を、血のように赤い、と形容しますが、ムナカタ副隊長は、あの光こそ生きている証、と表現します。
ユキナは最期に人間としてそれを感じた。
そう言うムナカタ副隊長に、小野田は背を向け、タバコをふかして去っていきます。
事件が解決し、一人バーでミルクを嗜むムナカタ副隊長ですが、そこに復調したイルマ隊長が現れます。
酒は控えた方が良いのでは、と彼女の身を案じるムナカタですが、イルマ隊長は笑います。
「そんな固いこと言ってるから、いつまでも独りなのよ?」
幸せそうな二人を撮影する、バーのマスター。
その写真を店に貼るマスターですが、その壁には、小野田とユキナが幸せそうに笑う写真もまた貼ってありました。
キュラノスあれこれ
脚本段階でのキュラノスは「オルロッグ」という名前でした。
恐らくキュラノスは「ドラキュラ」「ノスフェラトゥ」という鉄板吸血鬼を混ぜたものかと思われます。
帰ってきたウルトラマンのドラキュラス、ウルトラマンレオのバットンと属性が被るためか、再登場の機会がありません。
ウルトラマンティガ、キュラノスまとめ
帰ってきたウルトラマンの6話と、地球防衛軍が怪獣の目を潰すという点で共通していて、大好きなエピソードです。
それでは(@^^)/~~~
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