ウルトラマンティガ、人類と全く異なる価値観の怪獣ガゾート。
はい皆さん、筆者です。
みんな分かり合える友達だとする人はよくいますが、現実はそんなに簡単ではありません。
人によって見えている世界、持っているもの、考え方、価値観が違うのですから、話し合えば分かり合えるなんてことは難しいのです。
それでも分かり合おうとして自分の価値観をぶつけるのが人間の、希望とは名ばかりのエゴですが、そんなエゴをぶっ潰してくれるのが、ウルトラマンティガに登場した変形怪獣ガゾートです。
今回はそんなガゾートを振り返っていこうと思います。
ではスタート!
クリッター
電離層にあった、神出鬼没の黒雲が、地表近くにまで降下してきました。
特殊捜査チームGUTSのホリイ隊員の恩師、ミズノ博士は調査機に乗って、その雲の調査を進めていました。
ミズノ博士は、この雲が空に生息する未確認生物、クリッターの巣ではないかと推察していたのです。
しかし、調査機は雲に飲み込まれ、そしてその中から影が出現します。
行方不明になった調査機の捜索をしていたダイゴ隊員の戦闘機、ガッツウイング1号も雲に飲み込まれ、その雲はマユ状に凝固、日本に落下してきます。
ダイゴ機や、出撃したガッツウイング2号も通信不能になりました。
マユからは多量の電磁波が放射され、通信を妨害しています。
マユには、クリッターと思われる生物の反応があり、ミズノ博士が乗った調査機は既に破片になっていました。
マユは落下、その中から、怪獣が出現します。
友だちはごちそう
電磁波を凝縮した電撃球を吐いてガッツウイング2号を撃墜し、暴れ回る怪獣。
恩師を亡くしたホリイ隊員は、気づきました。
人間の文明は進化し、多量の電磁波を電離層に流すようになった。
それがクリッターの巣に影響し、巨大な怪獣に変異させた。
クリッターも地球の生物なのだから、コミュニケーションさえ取れれば争わずに済む。
そう考え、ホリイ隊員は恩師の遺志を継いで出撃し、翻訳機で怪獣に挨拶します。
ホリイ隊員に対し、怪獣は自分をガゾートと名乗ります。
友達を傷つけないで欲しい、と頼むホリイ隊員に、ガゾートはこう反応します。
「友達はごちそう。友達は、ガゾートの食べもの!」
クリッターは餌のない電離層で、自分の仲間を食い合って生きてきた生物だったのです。
同じ地球の生き物だとしても、根本的に価値観、ロジックが異なる、相互理解ができない生物でした。
ミズノ博士を食ったことが判明したガゾートは、ホリイ隊員を「友達」と認識して食べようとします。
その瞬間、マユの中でダイゴ隊員はウルトラマンティガに変身。
大空中戦
ティガにすらかぶりつくガゾートは、ティガを「友達」と認識していました。
それはつまり「食べもの」であるということです。
GUTSのムナカタ副隊長は、所詮コミュニケーションは無理と断じました。
ティガは機敏性に優れたスカイタイプに変身、夕焼けの街で大空中戦を展開し、ランバルト光弾をガゾートに叩き込みました。
ガゾートは爆発を起こし、クリオネを思わせるクリッターの姿に戻って電離層に帰っていきました。
これは始まりに過ぎなかったのですが。
宇宙発電所
地球平和連合TPCは、太陽光をマイクロ波に転換して地上へ送り込む衛星を完成させ、電力を作るシステムを開発していました。
しかし、そのマイクロ波がクリッターの巣に作用し、より強大なガゾートへ変貌させてしまいました。
GUTSのシンジョウ隊員の妹、マユミは婚約者、タクマの帰国を待っていましたが、そのタクマが乗った旅客機はクリッターにやられました。
GUTSは雲から出現したガゾートを倒すべく出撃。
しかしマユミの車が、ガゾートの電磁波の影響でエンストし、作戦区域で立ち往生してしまいます。
幻のライダー
ガゾートをマイクロ波で誘導して地上戦で決着をつける作戦のGUTSですが、マユミのピンチに作戦が中断。
そこに現れたタクマは、自分のバイクにマイクロ波発射器を装備させ、ガゾートの誘導を開始します。
そして、ある程度の距離に到達したところでダイゴ隊員はティガに変身。
光線技を吸収する性質になったガゾートに対し、ティガはパワータイプに変身。
電撃球をキャッチし、デラシウム光流に変換して投げつけ、ガゾートを撃破しました。
そして、来てくれたタクマですが、彼はマユミに別れを告げ、幻のように消えていきます。
タクマはガゾートに襲われ、死んでいたのです。
その魂が、ガゾートのプラズマで実体化した、とホリイ隊員は推察しました。
クリッター殲滅作戦
地底怪獣ジョバリエが暴れ、GUTSがその攻撃に忙殺されているタイミングで、TPCはクリッター殲滅作戦を発動。
ティガに2回倒されたガゾートですが、その後も航空機事故が続いていたのです。
GUTSは、やる気になるホリイ、シンジョウ、ヤズミ隊員と、クリッターと共存できないかと考えるレナ隊員、ダイゴ隊員で分裂気味でした。
ジョバリエ攻撃とクリッター攻撃で分断されたGUTS。
ジョバリエ攻撃に駆り出されたヤズミ隊員は、実戦経験の少なさからジョバリエに怯えて負傷してしまいます。
そのヤズミ隊員を治療するマユミ。
死んじゃうと
軍国少年と化したヤズミ隊員は、強硬路線の大切さを語りますが、「誰かの受け売り」と断じたマユミは言います。
「死んじゃうとね、好きな人と会えなくなるんだよ」
その言葉が突き刺さったヤズミ隊員は、死ぬのが怖くないわけがない、と叫んでジョバリエに特攻。
そのヤズミ隊員を救うため、ダイゴ隊員はティガに変身。
ダイゴ自身も気づきました。
自分が戦うのは、みんなが好きだから、だと。
そして全身から熱線を放つウルトラヒートハッグで、ジョバリエを粉砕しました。
一方、ついにクリッター攻撃が開始されましたが、全世界のクリッターの巣が、宇宙へ脱出を始めました。
レナ隊員は察します。
クリッターは人間に愛想を尽かした、と。
ウルトラマントリガーでのガゾート
闇の巨人、ヒュドラ厶によってクリッターが集結して変身した「変形闇怪獣」で、友達を食べようとしますが、トリガースカイタイプに倒されました。
その後、劇場版にも登場し、やはりスカイタイプに敗れています。
ウルトラマンデッカーでのガゾート
トリガーからの地続きの世界であるデッカーに登場したガゾートは、ロボット、テラフェイザーに反応して出現しましたが、ライバッサーに任せる形で退場しました。
ウルトラマンティガ、ガゾートまとめ
迷惑な環境保護団体に見てもらいたいエピソードです。
あとウルトラマンコスモスと。
それでは(@^^)/~~~
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