ウルトラマンティガ、ニセモノに一石を投じた存在、イーヴィルティガ!
はい皆さん、筆者です。
今回は「本物のウルトラマン同士の戦い」を演出したイーヴィルティガについて語っていきましょう。
ではスタート!
イーヴィルティガとは
イーヴィルティガは、天才物理学者、マサキ・ケイゴが熊本の地下神殿に眠る巨人像を発見、その技術力で光の秘密を解明し、人工的に巨人像と一体化して変身したウルトラマンです。
目的はウルトラマンとして、人類の進化を強制的に導くことでしたが、その驕った心では巨人の力を制御できず、暴走してしまいます。
必殺技は、ウルトラマンティガのゼペリオン光線、ハンドスラッシュ、ウルトラシールドと対を成す、イーヴィルショット、イーヴィルビーム、イーヴィルバリヤーです。
ではそんなイーヴィルティガは、どんなドラマを辿ったのか、ですが。
熊本の大事件
事件の発端は、熊本の地下から出現した、サメのような巨大な背ビレでした。
地中を邁進し、地上の建築物を切断していきます。
特殊捜査チームGUTSが出動。
熊本のある地点を通過した時に、ダイゴ隊員の変身アイテム、スパークレンスが淡く輝く妙な反応を見せます。
そして背ビレから発射された光線を受け、ダイゴ隊員のガッツウイング1号のプログラムが初期化。
墜落する1号。
ガッツウイングEX-J(エクストラジェット)の砲撃で背ビレは地中に逃げます。
そのまま熊本に残って調査を進めるGUTS。
背ビレに撃ち込んだ発信機の反応がありません。
熊本に関しては、謎のトンネルが連なった名物、トンカラリン遺跡から妙な音が聞こえるという案件もあり、GUTSは熊本中を駆け回ることになります。
ガッツウイング1号で空を哨戒していたダイゴ隊員の前に、ホログラムで謎の男が出現。
「君が光になるところを見たい」という謎の男。
この男は、ダイゴ隊員がウルトラマンティガであることを知っているようです。
再度、出現した背ビレは、熊本の三井グリーンランドへ向かっていました。
仕方なくダイゴ隊員はウルトラマンティガに変身。
パワータイプに変身して、地面から地中鮫ゲオザークを引きずり出しました。
EX-Jの援護射撃でゲオザークの外皮が剥がれ、そこにはメカニックな骨格が。
ゲオザークはロボットだったのです。
デラシウム光流を放とうとするティガですが、ゲオザークの目にあの男が投影されます。
「人より優れた力を持っているのに、どうしてそんなつまらないことをしているのか」
そう揺さぶりをかけ、ゲオザークは鼻面からの光線でティガを弾き飛ばします。
地面を飛び、突進をかけてくるゲオザーク。
その口にデラシウム光流を投げ込み、ティガは辛うじてゲオザークを爆破しました。
奪われたスパークレンス
ティガはダイゴ隊員の姿に戻りますが、まだダメージが残っています。
そこに例の男が出現し、そんなにしてまでどうして人間を守っているのかと挑発してきます。
君は光の力に選ばれただけで何もしていない、自分は天才であり、努力もしてきたし、体も鍛えてきたと豪語してダイゴ隊員を叩きのめし、スパークレンスを奪います。
ティガの力に頼るだけで自分は何もしていない。
この言葉に深く傷ついたダイゴ隊員は、消息を絶ちます。
スパークレンスが淡く輝いた場所で、何かの手がかりを探していました。
そこに現れた不思議な子犬に導かれ、トンカラリン遺跡に入るダイゴ隊員。
そこには、巨大な怪獣の石像。
そして、東北のティガの地と同じく、ウルトラマンの巨人像が眠っていました。
巨人が他にもいたのです。
一方、地球平和連合TPC基地からは、東北のティガの地から発見された、巨人像の砂がタンゴ博士によって持ち去られてしまいました。
マサキ・ケイゴ
遺跡にダイゴ隊員を導いた子犬でしたが、巨人像の周囲に張られた電撃のシールドに触れ、感電して倒れてしまいます。
謎の男、マサキ・ケイゴはサイテックコーポレーションの社長で、世界有数の物理学者でした。
タンゴ博士が巨人像のデータを密かに送っていた相手がマサキです。
ダイゴ隊員の前に現れたマサキは、人々はウルトラマンを神だと思っている。
ウルトラマンの使命は人類の進化を強制的に導くこと、と断言します。
マサキは、ダイゴ隊員と自分の遺伝子が同じルーツを持っていることを示すと、開発した光遺伝子コンバーターにスパークレンスを接続。
人工的に光となり、ウルトラマンの石像に融合します。
イーヴィルとなった巨人
熊本の中心地に出現した巨人は、愚かしい旧人類を導く旨を言いますが、直後に状態がおかしくなります。
ガッツウイングEX-Jにビームを発射。
更に熊本の地を破壊し始めました。
ホリイ隊員は、突入したサイテックコーポレーションで、タンゴ博士と遭遇。
タンゴ博士は、マサキだけが自分の才能を認めてくれたと言い、計画を明らかにします。
巨人像の砂を再合成して量産し、ウルトラマンを大量にコピーするというものでした。
古代の人間はウルトラマンがいたのに滅亡してしまった。
ウルトラマンは何もしてくれなかった。
だから、とタンゴ博士は言いますが、ホリイ隊員はその言葉を遮ります。
「だから!同じことを繰り返さんようにせなアカンのでしょう?」
自分が分からない力に頼るタンゴ博士に憤るホリイ隊員。
ホリイ隊員は、既に巨人がなぜ暴れているのか理解していました。
驕った心では、巨人の力が制御できず、暴走しているのです。
自分たちの計画が全て失敗していたことを悟り、泣きわめくタンゴ博士。
狛犬怪獣
遺跡で倒れた子犬は、光となり、怪獣の石像に宿りました。
巨人の友達だった怪獣、ガーディーは、イーヴィルティガを止めに向かいます。
ロクな武器も無いのに、必死にイーヴィルティガを泣きながら制止しようとするガーディー。
サイテックコーポレーションから遺跡に侵入できたイルマ隊長は、ダイゴ隊員を発見します。
しかし、ダイゴ隊員は、ここでまだやることがある、と言ってイルマ隊長を先に行かせます。
そして光遺伝子コンバーターに突撃。
強烈な電撃シールドを浴びながら、気合で耐えてスパークレンスを取りに行きます。
これがダイゴ隊員の、人としてできることです。
ガーディーを援護しようとしたガッツウイングEX-Jもイーヴィルティガに撃墜されますが、そこに遂に、ダイゴ隊員が変身した本物のウルトラマンティガが駆けつけました。
人の心が引き起こした
ティガの出現に、体勢を立て直すイーヴィルティガ。
しかし、その際に起き上がったガーディーに、イーヴィルビームを撃ち込み、完全に殺害してしまいます。
怒りに震えるティガは、イーヴィルティガと激突。
TPCのサワイ総監は、超人同士の戦い、と形容しますが、イルマ隊長はもっと本質的な部分を見ていました。
「人の心が引き起こした戦いです」
ゼペリオン光線とイーヴィルショットが激突、勝負が着きません。
イーヴィルティガは空中からキックを繰り出します。
ティガも、空中からウルトラブレーンチョップを放ち、これを迎撃。
イーヴィルティガが崩れ落ちました。
ティガは、ゼペリオン光線にセルチェンジビームを含有させて発射、イーヴィルティガを消滅させます。
分かっている模様
ガーディーの亡骸を、宇宙のどこかへ運ぶティガ。
ホリイ隊員とムナカタ副隊長は、タンゴ博士を連行してきました。
また、セルチェンジビームの作用で変身能力を失ったマサキも、正気を無くした状態でTPCに拘束されてきます。
墜落したレナ、シンジョウ隊員も無事に合流。
そしてダイゴ隊員も、ガッツウイング1号で皆の元に帰ってきました。
イルマ隊長は、複雑な笑顔でダイゴ隊員を迎えます。
どうやらここで、ダイゴ隊員の正体に気付いたようです。
GUTSが作戦本部に帰る中、あの子犬が無事に画面を横切りました。
その後のイーヴィルティガ
ウルトラマンギンガ劇場スペシャルでは、コンピューターの暴走で出現した、ティガの邪悪なコピー体、「バグレー」として登場。
ただ、どちらもダイゴとマサキ本人ではないため、因縁の対決としては弱かったようです。
ウルトラマンティガ、イーヴィルティガまとめ
最初「本邦初!本物のウルトラマン同士の戦い!」と謳いたかったのですが、待て待てその前にウルトラ兄弟とレオ兄弟が戦っている、と気付いてやめときました。
それでは(@^^)/~~~


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