ウルトラマンタロウ、ナメクジ怪獣ジレンマに関して。
はい皆さん、筆者です。
マンションから一軒家に引っ越して必ず起きるのは、虫のトラブルです。
ゴキブリ、ムカデ、ハチ、そしてナメクジ。
イヤですねえ。
今回はそのイヤなナメクジが巨大化した、すごくイヤな怪獣、ウルトラマンタロウに登場したジレンマに関して語っていこうと思います。
ではスタート!
宝石が生んだ惨劇
ウルトラマンタロウの主人公、東光太郎は、世界中を旅してきたので、エジプトも訪れたことがあります。
そのエジプトで老婆からもらった宝石をペンダントにし、下宿先の白鳥家の娘、さおりにプレゼントとして渡します。
お守りと思って大事にするさおり。
宝石は二つあり、もう一つは飼い犬のポチに首輪として与えられました。
しかし、その宝石を狙って、巨大なナメクジが出現。
強力な酸を吹きかけ、ポチを溶かしてしまいます。
さおりはナメクジをホウキで追い払います。
危険性を感じ取った光太郎は、地球防衛軍ZATのコンピューターで、エジプトの老婆から宝石と共にもらった古文書を解読します。
そこには、宝石を狙ってジレンマという怪獣が現れる旨が書かれていました。
宝石はまったくお守りとは真逆のものだったのです。
そして、この宝石を日本に持ち込んだのは、他ならぬ光太郎です。
さおりの愛
さおりは、宝石を光太郎がくれたお守りだと信じて疑わず、ZATの再三の要請にも反発。
仕方なくZATは、光太郎をさおりの護衛にします。
そして巨大ナメクジが出現。
光太郎はZATガンを発砲しますが、ナメクジはそのレーザーを吸収して、巨大なナメクジ怪獣、ジレンマの姿へ変貌します。
ZATの戦闘機による攻撃が敢行される中、さおりは「お守り」を持って、ジレンマ目掛けて走っていきます。
日本に巨大ナメクジを招いたのも光太郎。
そのナメクジを更に巨大化させたのも光太郎。
全ては光太郎の過失です。
だから、さおりは、自分がお守りと共に死ねば、光太郎の名誉は守られる、と考え、自分を犠牲にしようとしたのです。
光太郎は、そんな病的な愛を持ったさおりを平手打ちにし、退去させ、ウルトラマンタロウに変身します。
勝算はアルカリにあり!
タロウはナメクジ怪獣ジレンマと戦いますが、強酸を受けて苦戦を強いられます。
ZATはすぐさま、スーパーアルカリ液という薬剤を合成し、噴霧。
強酸を中和し、タロウを復活させました。
必殺のストリウム光線を放ち、ジレンマを粉々にするタロウ。
負傷したものの、すぐに歩けるようになったさおり。
そんな白鳥家に、光太郎は新しい犬を買ってきて、新しいポチだと言うのでした。
とにかく光太郎に過失あり!
前述の通り、ナメクジを日本に呼んだのも光太郎、ポチを死なせてしまったのも光太郎、ナメクジを不用意に撃って巨大化させ、更に被害を大きくしたのも光太郎です。
更にはヒロインをビンタし、挙げ句には犬の命には代わりがあるような幕切れです。
けっこう、光太郎の好感度が下がるエピソードではありますね。
このエピソードは帰ってきたウルトラマンの「怪奇!殺人甲虫事件」に共通する部分が多いのですが、タロウは光太郎の問題で事態が悪い方、悪い方に向かっていくのがストレス溜まります。
他にもバードン回での、被害者への無神経な声かけなど、光太郎の単純さが悪い方向へ作用することも多く、そこも好みが分かれるかも知れません。
化学兵器
強力な毒を放つ怪獣に対して、それを中和する化学兵器を使うことで対処するエピソードはウルトラマンには多いです。
帰ってきたウルトラマンでは、旧日本軍の毒ガスを武器にした怪獣に対して、怪獣攻撃隊MATが可燃ガスを引火させて中和する描写がありました。
ウルトラマングレートでは、イナゴ怪獣を突然変異させた猛毒の農薬に対する中和剤を使うことで、国際的軍事組織UMAが怪獣を倒したことがあります。
ウルトラマンティガでは、このエピソード同様、強酸を武器にする怪獣を強アルカリのミサイルで無力化する描写がありました。
ウルトラマンタロウ、ジレンマまとめ
ジレンマというのは、お守りだと信じたいけれど、それを証明する手段が無いさおりのジレンマで話が展開することからのネーミングです。
要するに、愛が重い!
それでは(@^^)/~~~
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