ウルトラマンを倒したゼットンは、果たして最強と言えるのか。
強さ比べ!
はい皆さん。
ちょっと硬い記事を書いて精神的に重くなった筆者です。
さてここで難題をふっかけます。
「主役を倒したから最強」という論は、成り立つのか?
今回は、初代ウルトラマンを倒したゼットンは果たして本当に最強の怪獣なのか、考えてみたいと思います。
たまには筆者だってやりたいよ、強さ議論。
ではスタート!
ゼットンは強いけど
初代ウルトラマンの最終回に登場したゼットンは、確かに圧倒的に強い怪獣でした。
ウルトラマンのキャッチリングを簡単に破り、八つ裂き光輪をもバリアで防ぎ、スペシウム光線を吸収し、そのエネルギーを撃ち返してウルトラマンを倒してしまったのです。
しかし、ちょっと疑問が。
ウルトラマン、最後に何でそんなに余裕の無い戦いをしたの?
最初に破られたキャッチリングは、回転して発生させた光の輪を敵に被せて動きを封じる技ですが、この最終回が初使用です。
つまり、実績が無い。
それが破られたところでどう、という感じはありますね。
また、八つ裂き光輪も破られましたが、この技も、効かないケースが多かった技です。
リングを投げるので、怪獣の角や尻尾に引っかけられ、投げ返されること数知れず。
メフィラス星人のビームで迎撃されたこともあり、初代ウルトラマンがテレビシリーズで、この技を使って怪獣を倒したことは、三回しかありません。
そしてスペシウム光線も吸収されますが、このスペシウム光線が通じないことも、以前から多かったパターンです。
そういう場合でも、初代ウルトラマンは、慌てず騒がず別の技を繰り出して冷静に対処してしまうプロでした。
スペシウム光線が効かないなら、連発する、より強力なウルトラアタック光線を使う、念力で爆破する。
そういった冷静な戦法で勝っていたのです。
なぜ、ゼットンの時だけそんなに余裕が無かったのか。
この余裕の無いウルトラマンを倒したゼットンは、果たして最強と言えるのか。
結果として、このゼットンは科学特捜隊に倒されます。
ウルトラマンが倒したわけではないというのも、どうにも「最強」を名乗るには弱いのではないかという気がします。
二代目
帰ってきたウルトラマンに登場した二代目ゼットンは、造形からしてやる気が無く、どこか可愛らしい姿でした。
しかも初代の放つバリアやテレポート、光線吸収能力を使いません。
使えたのかもしれませんが、帰ってきたウルトラマンの投げ技「ウルトラハリケーン」で空中に巻き上げられ、動きを封じられたところにスペシウム光線を受け、粉砕されます。
帰ってきたウルトラマンのスペシウム光線は、怪獣に直撃しても通用しないことが多いのですが、ゼットンはこれで倒されました。
この二代目ゼットンを見る限り、ゼットンはスキルさえ封じてしまえば、防御力は並み、と言えるでしょう。
パワードゼットン
ウルトラマンパワードに登場したゼットンは、建物に反射したパワードのメガスペシウム光線を吸収するために、パワードに背中を向けてしまい、そこに更にスペシウム光線を浴びて粉砕されました。
パワードも光線の撃ち過ぎでエネルギーが底をつき、倒れるのですが、ゼットン攻略には、最低でも二発のスペシウムが無ければ倒せなかったことを忘れてはいけません。
ゼットン(マックス)
ウルトラマンマックスに登場したゼットンは、強力なバリアでマックスの二大必殺技を完封し、助けに来たウルトラマンゼノンさえ圧倒しますが、ゼノンが呼び、マックスが装着した新兵器、マックスギャラクシーから放たれる光線「ギャラクシーカノン」にバリアを破られ、粉砕されました。
だいたいギャラクシーカノンは必殺なのですが、その後、怪獣ラゴラスエヴォの、超温差光線に押し返されたこともあります。
つまり、ゼットンよりラゴラスエヴォの方が強いと決まってしまったのが辛い。
EXゼットン
ウルトラマンメビウスに登場した、怪獣墓場の「炎の谷」を守るゼットンです。
初代ゼットンの吐く火球は一兆度でしたが、こちらは百兆度です。
もうクラクラしてきますね。
最後は、メビウスとメカザムの剣にあっさり倒されました。
どうやらゼットンというのは、フィジカル自体はそう頑強でもないようです。
ハイパーゼットン
「ウルトラマンサーガ」に出てくるゼットンで、初代ゼットンの、ワープするから強い!光線を撃ち返すから強い!という基本を突き詰めた怪獣です。
ただ、サーガに負けるのは仕方ないとしても、その後、ウルトラマンオーブに三回も負けているのはどうにかならなかったのかと。
量産ゼットン軍団
インフレここに極まれり!という印象ですね。
ギャラクシーファイトにて、宇宙恐魔人ゼットが出現させた大量のゼットンです。
ウルトラマンたちにさしたる苦戦もさせずにあっさり倒されていく様は、心が痛みました。
ゼットン(シン)
シンウルトラマンに登場するゼットンは、ウルトラマンという個人がゼットンという戦艦と戦うと表現される、圧倒的な体躯の兵器として演出されました。
最後は自分を犠牲にしたウルトラマンと、人類の叡知の前に粉砕されます。
ウルトラマン、ゼットン最強、まとめ
どうも「超能力は強いがフィジカル弱め」という傾向が通底されていますね。
フィジカルが強いゼットンは「シン」だけのようです。
昔は圧倒的な強さの象徴だったんだけどなあ。
それでは(@^^)/~~~
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