ウルトラマンパワード!アレンジ怪獣たち

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ウルトラマンパワードのアレンジ怪獣について。

さて皆さん、筆者です。

パワードの怪獣!

小躍りしました。

ちょうど、パワード、平成セブンテレビスペシャルあたりがドンピシャ世代です。

今回は、ウルトラマンパワードに登場する、アレンジされた怪獣について語っていきます。

ではスタート!

パワードバルタン星人

悪辣なる宇宙の侵略者です。

 

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パワードはこれを追って地球に飛来、特別査察機関WINR北米支部のケンイチ・カイ隊員と一体化しました。

パワードに登場する怪獣は、最終回のサイコバルタン星人以外は、初代ウルトラマンに登場した怪獣のアレンジです。

より生物的な側面が強く、造形が緻密になってはいますが、動きが非常に鈍いという点が共通項としてあります。

ハリウッドなのに。

ここから日米の価値観の違いが見えるのですが、日本のウルトラマンは、漫然と撮影しているわけではなく、強調したいシーンならスローモーションで編集する、激しい描写なら倍速にする、など、その場に応じて特撮シーンを速度から調整しています。

そういう工夫がハリウッドには無く、何倍速、と明示されたら、どんなシーンでも一貫してその数字通りに編集する、工夫の無い演出がされてしまったのです。

そのため、ロサンゼルスの街をウルトラマンとバルタン星人が飛び交う、という夢のようなシーンでも、ひたすらに漫然とした、やっつけ仕事のニオイに溢れた構図になってしまいました。

また、このバルタン星人は、完全な侵略者であり、初代のように、母星を核実験で失ったという側面はありません。

アメリカだから、核を否定できないんですね。

武器はバイオビーム、反重力波などですが、メガスペシウム光線で消滅、母船も撤退します。

パワードケムラー

尻尾から毒ガスを放つ、肉食の地底怪獣です。

うん、日本の、火山に潜み、口から亜硫酸ガスを吐き、尻尾から破壊光線を放ち、スペシウム光線も通じない強豪、という属性がオミットされてしまっています。

これもやはり、「有害巨大生物」と定義された、「北米のどこかにいる巨大な動物」という解釈のせいでしょう。

未知の生命体という側面が非常に薄いのです。

まあ、ゴジラをミサイルで殺しちゃう国だもんな!

怪獣の定義なんか分からないよな!

また、パワードも日本のウルトラマンのように、強烈な打撃を見舞う、武器で切り裂くような激しい戦いはせず、掌で押すという戦法を主体とします。

これは後年、掌底から気を送ることでダメージを与えているという解釈が為されましたが、どうにも、ハリウッドのスタッフには、怪獣をウルトラマンが倒すことは、動物虐待に見えてしまうようなのです。

また、アメリカの放送コードのせいもあり、激しい戦闘描写はNG。

もちろん、都市破壊もNG。

演出の遅さ、ワンパターンさも相まって、とにかく迫力が無い特撮シーンばかりが繰り広げられることになります。

このケムラーは、初代同様、背中に弱点があり、パワードが甲羅をこじ開けたところをWINRのサンダース隊員が狙撃して倒しました。

パワードレッドキング

怪獣無法地帯、と解釈された、南米ギアナ高地の王者です。

メスが初代レッドキングに準じたカラーリング、オスがレッドキングなのでレッドです。

発情期になると派手なカラーリングになる動物をイメージしたそうです。

カマセ担当のパワードチャンドラー、やっぱり人類の味方のパワードピグモンも登場しました。

パワードテレスドン

地底人、太陽の民が送り込む地上侵略用の怪獣です。

特に火も吐かず、歩くだけで街が爆発するという、よく分からない破壊活動を行います。

光に弱く、目にマグネシウム照明弾を撃ち込まれたところにメガスペシウム光線を浴びて倒されます。

パワードガボラ

ウランを食べる爬虫類です。

全身がウランでできているので下手な攻撃ができず、しかも襲撃した原発が炉心爆発の危機を迎えます。

しかし、さすがアメリカ。

メガスペシウム光線の高熱で、臨界を起こす間もなく蒸発させることで核爆発を回避するというエキサイティングな戦法を取り、勝利しました。

パワードジャミラ

初代でもっとも悲しい怪獣、ジャミラのリメイク版です。

こちらは宇宙飛行士が謎のエネルギーに接触して変身したもので、WINRのヤング隊員は、ウルトラマンとジャミラは本質は同じだという、極めて重要なことを口にします。

初代ジャミラは祖国に見捨てられた宇宙飛行士でしたが、今回はジャミラのようなモンスター化した兵士で最強の軍団を作り、世界征服を企む国家保安局に狙われる立場となります。

やっぱり国と個人なのです。

最期は、国家保安局のエセックス大佐を踏み潰すものの、人間の心を取り戻し、パワードのスペシウム光線を自ら受けて消滅します。

パワードザンボラー

存在するだけで外気を三百度にまで熱してしまう、人類の自然破壊に怒る怪獣です。

初代はスペシウム光線であっさり倒されましたが、今回は着ぐるみに二人が入る大ボリュームの怪獣で、スペシウム光線の直撃を物ともしない強敵です。

パワードは、テレパシーで人類の自然破壊を詫び、ザンボラーに帰ってもらいますが、その場でウルトラマンが合掌しているだけなので、拝み倒しに見えます。

パワードダダ

解雇されたコンピュータ会社の社員がネットワーク上で発見した、電子生命体です。

人間の体を炭素ユニットと認識し、これを奪って実際の体を得ようとします。

パワードに会社のコンピューターをスペシウム光線で破壊されて消滅しますが、まだネットワーク上では生きていました。

ただでさえ怖い初代ダダがもっと怖くなった存在ですが、念力で車をぶつけたり岩をぶつけたりして戦っているのが憎めません。

四半世紀後、ウルトラマントリガーにも登場。

パワードアボラス、パワードバニラ

古代人に封印された二匹の怪獣で、基本的には初代の当該エピソードそのままですが、音によって封印されていたというアレンジが加えられました。

そして封印の音色によって動きが止まったところにスペシウム光線を受け、まとめて倒されました。

パワードペスター

原油を食料とし、体内で精製する怪獣です。

沿岸の石油会社に大損害を与え、更に地上のオイルプラントを狙って海から上陸。

口から火炎を吐きます。

また、石油で満ちているため、火器攻撃は厳禁です。

最期はパワードに空中に投げられ、スペシウム光線で安全に爆破されました。

パワードゴモラ

アンデス山脈から発見された恐竜のミイラに雨がかかり、生命力を取り戻したものです。

パワードとの交戦中、水分が切れ、また屍に戻りました。

パワードドラコ

バルタン星人が送り込んだ、パワードの戦力データ収集のための怪獣です。

初代ドラコは、ウルトラマンと戦う前にレッドキングに倒されただけの怪獣ですが、今回は大強化。

腕から放つカマでレッドキングを倒し、全身を覆う生体反射外骨格でWINRのミサイルや、パワードの光線も通用しません。

最期はWINRのスティンガーミサイル精密射撃によって刻まれた僅かな傷に、パワードがスペシウム光線を集束して発射、辛勝します。

しかし、バルタン母艦で待っているゼットンにデータを送るという目的は達しました。

ドラコが強いから、ドラコでパワードを倒せればそれでヨシ、負けてもゼットンにデータを与えられるからヨシ、という周到な作戦です。

パワードゼットン

ドラコのデータを受けて調整され、バルタン星人に送り込まれた最強の怪獣です。

 

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パワードの光線も胸の発光体で吸収してしまいますが、パワードがスペシウム光線をWINR基地に反射させます。

跳ね返ってきたエネルギーを吸収するため体勢をずらしますが、そこでパワードに背中を見せてしまい、がら空きのそこにスペシウム光線を撃たれ、倒されます。

しかし、パワードもスペシウムの撃ち過ぎでエネルギーが切れ、倒れてしまったので、ウルトラマン撃破、という目的は達成しました。

サイコバルタン星人

母艦の中で笑っている、バルタン星人のボス格です。

ウルトラマンが倒れたところに現れ、WINRが開発した強力レーザーも通用しませんが、そこにパワードの仲間が飛来。

レーザーの同時攻撃で母艦は撃沈され、サイコバルタン星人も滅びます。

そして、その仲間に連れられる形で、パワードも地球を去りました。

ちなみに、母艦から部下のバルタン星人が降りてきて、パワードの死を確認し、WINRのレーザーに粉砕される描写が撮影されていたようですが、本編では未使用。

見せてよ。

ウルトラマンパワード、怪獣まとめ


確かに、特撮シーン、戦闘シーンに関しては見劣りするんですが、怪獣退治の専門家たちのドラマの濃度はかなり高評価なので、やっぱりBlu-ray買ってね、というお話でした。

それでは(@^^)/~~~

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