ウルトラマンのかわいい怪獣。
ウルトラマンは怪獣を倒す時に、山でも宇宙でもお前のテリトリーに帰れって説得してるんですよ。
そう言ったのは初代ウルトラマンのメイン脚本家、金城哲夫氏です。
ここでは歴代シリーズから、地球人と良好な関係を築いたかわいい怪獣を三体、紹介します。
ウルトラマンのかわいい怪獣！その１，友好珍獣ピグモン
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この怪獣は初代ウルトラマン第八話「怪獣無法地帯」に登場しました。
火山活動によって原始時代の怪獣たちの弱肉強食の舞台となった多々良島。
そこに迷い込んだ測候所員の生き残りを自分の住処へ運び、ジャングルから水や食料を運んできていた友好的な怪獣です。
しかし、島の王者、どくろ怪獣レッドキングから測候所員と科学特捜隊を庇い、レッドキングの投げた岩によってなくなります。
ちなみに、本のスチールなどでよく見る、背中の風船ですが、これは科学特捜隊のイデ隊員が打ち込んだ風船爆弾で、ピグモンの死と共に空へ舞い上がる描写がされ、更にレッドキングに一矢報いるという様々な意味が与えられています。
そして、えらく小さいのですが、これは前番組「ウルトラQ」に登場した宇宙怪獣ガラモンがかわいかったので、その着ぐるみをほぼそのまま流用したためです。
その後、シリーズも終盤の第37話「小さな英雄」にて、怪獣の長、ジェロニモンの超能力で復活。
ジェロニモンが世界各地の怪獣を一斉復活させるために活動を開始したことを科学特捜隊に知らせるために白昼、銀座のデパートに出現。
科学特捜隊の先制攻撃の道案内。
ウルトラマンがいるなら自分たちは不要ではないか、という命題にぶつかり、自信ややる気を失ったイデ隊員を守るため、復活した彗星怪獣ドラコの犠牲となります。
その怒りでやる気を取り戻したイデ隊員によってドラコ、さらにはジェロニモン自体も撃破されました。
その後のピグモンは、まずアニメ作品「ザ・ウルトラマン」にて、科学警備隊のロボット「ピグ」という形で登場。
ハリウッド製作の「ウルトラマンパワード」でもギアナ高地に迷い込んだTV局員をレッドキングから守っていますが、ここでは生きていました。
「ウルトラマンマックス」では古代人が破壊神レッドキングを封印するために作った生体コンピュータという役割、「ウルトラマンX」では女の子と友達になった怪獣として登場しており、ここでも生きたまま終わっています。
良かったね。
ウルトラマンのかわいい怪獣その２！コイン怪獣カネゴン
これはウルトラマンの前番組、ウルトラQに登場した怪獣です。
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顔ががま口！ぴょこんと出た目！
不審ですが怖くはないですね。ユーモラスです。
この子は元は人間です。
守銭奴の加根田金男少年が、コインの音がする繭に吸い込まれて変身した怪獣で、性質として、お金を食べなくては存在を維持できないというのがあります。
そこで友達は、飢えさせないためにあれやこれやを考えるのですが、サーカスに売る、動物園に売る、大学の研究室に提供するなどクールでドライな案が普通に出てきます。
カネゴン自体のキャラもカワイイのですが、ここで、大人社会を冷徹に観察している子供たち、というシニカルな面が描かれます。
で、まあ紆余曲折を経て元に戻れるのですが、家に帰ってみたら、今度は人のお金をくすねた両親がカネゴンになっていて、さあどうしよう、というところで「終」になります。
とても楽しく、一方で極めて社会派のブラックユーモアでした。
その後、2020年、ウルトラマンZに登場していますが、ここでは時代がキャッシュレスになってて腹減った、という、またしても時代性を活かしたキャラ付けがされています。
ウルトラマンのかわいい怪獣その３！まいご珍獣ハネジロー
1997年の「ウルトラマンダイナ」に登場した怪獣です。
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ここまでのルックスになると多分に商業的なものを感じてしまうのですが、背景としては、宇宙のメラニー遊星で元のご主人様を、怪獣モンスアーガーによって失い、帰る場所が無くなったペット動物です。
メラニー遊星はホログラムで偽物の楽園を演出し、それに誘われた宇宙人をモンスアーガーが始末するトラップなのですが、モンスアーガーに苦戦するウルトラマンダイナに対して、ホログラムで怪獣の弱点を教える活躍をします。
以後、ダイナに変身するアスカ隊員によって地球で生活することになりますが、シリーズ終盤、実はファビラスという星の平和の象徴であったことが明らかにされ、ダイナに別れを告げて去っていきました。
ウルトラマンのかわいい怪獣まとめ
ピグモン。カネゴン。ハネジロー。
まあどれも人類社会に置いておいても害の無いかわいい怪獣でした。
いや、カネゴンだけはかなりの害があるな。
それでは(@^^)/~~~
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