ウルトラマンR/Bのキャストについて。
今回は、2018年に放送された、元号的には最後の平成ウルトラマン、ウルトラマンR/B(ルーブ)のキャスト陣について語っていきます。
ではスタート!
オタクもビックリ!魔王もビックリ!
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織田信長「光秀。今日のバテレンは何を献上してきた?」
明智光秀「えーっと、Blu-rayディスクが数点」
信長「俺サブスクありゃいいと思うんだけどなあ」
光秀「実物が無いと不安なファンもいますからね。で、これが品物のリストです」
信長「ほう、初代ウルトラマン。1966年の作品だってよ!古くねえか?」
光秀「私ら更にその400年前の人ですやんか」
信長「えーっと、他に、ほう、ウルトラマンZと、R/B!ルーブ!ウルトラマンが二人出てくるんだってよ!オトクだな!光秀、これ見よう!ルーブって奴!」
光秀「すみません、この作品、かなり上級者向けみたいです」
で、まあ茶番が過ぎましたが、基本的にルーブは全編通してこういう茶番劇が果てしなく繰り広げられる、前代未聞の内輪向けギャグ作品です。
テーマは家族!一人欠けてない?
ルーブのテーマは「家族」です。
信長「家族!いい響きだな!俺も家臣の家族は大事にしてるぞ!」
家康「まことご冗談を言いなさる」
ルーブに登場するのは、湊(みなと)一家で、この家族を主軸に話が展開します。
一家は、まずウルトラマンロッソに変身する兄のカツミ。演じたのは平田雄也さん。
ウルトラマンブルに変身する弟のイサミ。演じたのは小池亮介さん。
妹のアサヒ。演じたのは其原有沙さん。
以上の三兄妹。
そこに父親の湊ウシオ、演じたのは山崎銀之丞さん。
お父さんを加えて、はい、家族です。
秀吉「何や、何か足らへんな」
三成「足りませぬな、大事な家族がもう一人」
信長「母ちゃんいねえじゃん!」
根本的な欠陥です。
家族というのを主軸に展開するのに、家族の大事な構成員である、母親が不在なのです。
本多忠勝「母上は?母上は出てくるんでしょうな?」
柴田勝家「当然、出てくるぞい。最後の方にチョロッとだけな」
母は強しって物理的な強さ?
カツミ、イサミの母親である湊ミオ。演じたのは眞鍋かをりさん。
このキャラクターは、科学研究員だったのですが、異次元に転送されて15年間、帰ってこれなかった。
だから母親が不在、兄妹は片親育ちだったのですが、彼女は帰ってきました。
第22話で!
信長「光秀、この作品、第何話までだっけ?」
光秀「25話が最終回だそうです」
信長「めがっさギリギリじゃん!」
で、おかーさんは研究員だったので、ウルトラマンや怪獣の力を抑制することができます。
はい、どういうことかと言いますと、弱体化できるので、二人のウルトラマンと、遂に出現した巨悪、ルーゴサイトの決戦をも茶番劇にしてしまう暴挙。
ちなみに後半のメインの敵となる少女、美剣サキ。この子の扱いも問題。
演じるのは木下彩音さん。
実はルーゴサイトにより先代のウルトラマンだった兄たちを殺された過去を持ち、復讐を誓いながらもアサヒとの交流によって人間味を取り戻していき、最後は自らが怪獣に変身、ルーゴサイトを倒そうとして果てる悲劇のキャラクターです。
そのキャラが死んだというのに、どうにも緊張感が無い。
どうも、サキの因縁も回収しないといけない、アサヒの謎も、カーチャンの強さも全て説明しないといけない。
結果として、カーチャンを強くしてサキは雑に死なせる、最悪の方針になったようです。
アサヒの謎とは何でしょう?
風魔小太郎「気になりますが、ミオが兄妹ではなく、兄弟の母親と筆記しておいでですな」
光秀「あれ、タイプミスとかじゃないのよねん」
悲報!妹は人間じゃなかった!
アサヒの正体は人間ではありません。
兄弟がロッソとブルに変身するには、ルーブジャイロに「クリスタル」を装填する必要があるのですが、そのクリスタルの一つに、ミオの想いが宿り、命を得たのがアサヒだったのです。
その子を受け入れて、三兄妹、という体裁にしたのがトーチャンです。
毛利元就「ええい!要素がてんでんばらばらで、一本の芯がちっとも見えてこぬわ!矢を十本持ってこい!」
家族以外も雑、下手すりゃ家族すら雑
後半の敵はサキですが、前半の敵は深水元基さんが演じる愛染マコトというキャラクターで、「ウルトラマンに憧れる宇宙生物が大手企業の社長に乗り移って変身する、ウルトラマンのスタイルにこだわりの強いウルトラマンオーブダーク」というキャラです。
なお、ロッソとブルに敗れたことで自転車で世界一周の旅に出かけ、そのまま退場して、最終回にも出てきませんでした。
信長「俺、いつも結論から話せって言ってるよね?」
光秀「最大限、噛み砕いてこれなんです」
信長「こんな無駄ばっかりの設定いらないじゃん!無駄を省けよ!何で設定を継ぎ足し継ぎ足ししないとキャラが描けないのよ!」
浅井長政「お義兄さん、もうちょっとイラッとしてみます?」
この作品には、地球防衛軍が出てきません。
基本的に作劇において、父親、ウシオは蚊帳の外、という扱いで、劇中で目立ったことが少ないです。
怪獣も、愛染やサキに召喚されて使われるだけの存在で、いわばどれでも一緒。
新怪獣ホロボロスも、突如、召喚された新怪獣、という以外の属性が一切語られませんでした。
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ウルトラマンらしいSF的な広がりは、ルーブには無いに等しいのです。
秀吉「せやけど、ゴモラ一回出てきましたやん」
光秀「あれ、作品が終盤になって突如明かされた、驚愕の真実。実は地球には昔から怪獣がいて、というのをやるための登場です」
信長「もういい!聞きたくない!」
ベテランなのに
信長「全く、無駄を付け加えてばかりで、肝心な引き算ができてないではないか!」
家康「ホントじゃぞ。さぞ経験の未熟な脚本家が書いたんじゃろうな」
光秀「メインライター、武上純希さんです」
ぶはっ。
市「えー!ティガとかダイナでも活躍してた子供番組のプロなのにー?」
帰蝶「私、ガイア世代だから、イケメン二人の絡みに萌えたわ」
他、平成ウルトラセブンやウルトラマンネオスでも脚本を担当、ウルトラマンコスモスまでは参加していた、子供番組のベテランです。
その人が、なぜこんな。
劇場版だけ見とけばとりあえずは良い
信長「今さ、暑いだろ」
光秀「暑いっすね」
信長「自律神経失調症になりかかってんのよ、俺」
光秀「まあこの記事書いてる時期が、ちょうどtwitterの停止パニックで人々が右往左往してる時期ですからね」
信長「ストレス溜まるわ」
光秀「そんな信長さまに朗報!劇場版は良かった、という話です!」
ルーブの劇場版は、サキが遺した第三のルーブジャイロによって、アサヒがウルトラウーマングリージョに変身。
ロッソとブルは、合体してウルトラマンルーブにパワーアップできますが、そこに更にグリージョが加わることで、三人分の力を持つ、ウルトラマングルーブにパワーアップ。
新たなる敵、ウルトラマントレギアの登場。
フルCGによるバトルシーン。
地球防衛軍設立の動きがあると語られる、より緻密になった世界観。
ウルトラマンジードの客演。
これらで劇場版は傑作となり、とりあえず幕引きは良かった作品、という妙な印象を残して終わりました。
その後も、ウルトラギャラクシーファイトシリーズでは、グリージョがウルトラマンでは数少ない「萌え」担当として皆勤。
光線でゼットンを倒すというとんでもない強さを見せるなど活躍しています。
信長「あ、うん、まあカワイイキャラが作れたんなら、許そう」
光秀「思いっきり、カワイイは正義を地で行ってるじゃないですか。本能寺にカチコミかけますよ」
ウルトラマンルーブ、まとめ
めちゃくちゃな作品だったけど、今後のウルトラマンの展開で強みになるキャラを作れたので、ヨシとしましょう。
信長「よし、私情入りまくりで、キャストも名前しか紹介できてなかったけど、これで履修できたな!次は何があるんだ?どれどれ、ほう、ウルトラファイトとな!光秀!これ教えろ!」
光秀「あの宣教師、わざと紹介し辛いもんピックアップしてきやがったな」
それでは(@^^)/~~~
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