ウルトラマンタロウ、トータス親子の受難

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ウルトラマンタロウ、悲劇のカメ怪獣、トータス親子とは。

はい皆さん、筆者です。

ウルトラマンを長年見ていると、結局人間が悪い、という結論に辿り着くことが多いです。

初代ウルトラマンの、祖国に見捨てられた宇宙飛行士が変身した怪獣、ジャミラ。

ウルトラセブンの、侵略者と一方的に断定されて滅ぼされた種族、ノンマルト。

帰ってきたウルトラマンの、異質なものを受け入れられない狭量な地球人に殺害されたメイツ星人などの犠牲者がいます。

今回も、そんな怪獣。

ウルトラマンタロウに登場したカメ怪獣、キングトータス、クイントータス、ミニトータスを語っていこうと思います。

あまり愉快な記事ではないだろうなと予想できますが。

ではスタート!

オロン島の巨大亀

父親のカメ怪獣、キングトータス、母親のカメ怪獣、クイントータス、子供怪獣ミニトータスの3匹が、ウルトラマンタロウの4話、5話に登場しました。


事件の発端は、悪徳興行主が、オロン島から伝説の巨大亀の卵を持ち帰ったことから始まります。

卵はたくさんあったので、多くがスープにされ、彼らの腹に収まりました。

しかし、日本に帰ってから、彼らの体調がどうもおかしい。

亀甲状のじんましんが顔に出現し、猛烈な痒みに襲われます。

そして、卵を奪われたどころか、食べられたことに怒り、卵を産んだカメ怪獣、キングトータスとクイントータスが日本に上陸しました。

どう考えても興行主が悪いのですが、東光太郎はやむなくウルトラマンタロウに変身。


しかし。

カメ怪獣の呪い

つがいのカメ怪獣は、二匹で放つ強力な必殺技、真空渦巻でタロウを圧倒します。

限界が来たタロウは撤退。

興行主は、全員、一人残らずカメ怪獣に食い殺されてしまいます。

道義的に、二匹を倒すのははばかられます。

地球防衛軍ZATは、試行錯誤。

興行主が持ち帰った卵が、まだ残っています。

そこで、卵をカゴに詰めて空輸し、二匹をオロン島に帰す作戦が敢行されました。

これで平和的に終わったと思われましたが、ZATとは別系統の軍事組織、地球警備隊のスミス長官という人物が、いちゃもんをつけてきます。

カメ怪獣を殲滅してほしい。

オロン島に怪獣がいては、我が国の船が安心して航行できない。

演習にも邪魔、と言うわけです。

その圧力にもZATの朝日奈隊長は屈さず、何とか卵と二匹を島へ到着させました。

しかし待っていたのは、地球警備隊の艦船による砲撃でした。

この攻撃で、島そのものが沈没。

キングトータスとクイントータスは、怒り狂って再び東京へ進撃します。

タロウの決断

人間の都合に振り回されるカメ怪獣に同情する光太郎ですが、だからといって破壊活動は放置できません。

ウルトラマンタロウに変身し、クイントータスにストリウム光線を撃ち込み、倒してしまいました。

怒りと憎しみに支配されたキングトータスは、クイントータスが最後に産み落とした一個の卵から孵化した赤ん坊、ミニトータスに光線を浴びせ、無理に巨大化させて、タロウと人類に復讐しようとします。

もはや、このカメ怪獣たちには、地球に安息の地などありません。

その時、ウルトラセブンが飛来!

タロウはセブンと協力し、キングトータス、子供のミニトータス、そしてクイントータスの亡骸をM78星雲、光の国に送りました。

光の国でクイントータスは復活、キングトータス、ミニトータスと共に平和に暮らすことになって、このエピソードは幕を閉じます。

しかし、どこまでも人間の都合に振り回され、地球への安住も許されないという悲劇の怪獣たちでした。

その後のトータス親子

その後のエピソード「ウルトラのクリスマスツリー」では、タロウとトータス親子の戦いに巻き込まれて両親を失った少女が登場します。

戦いは何も生まないということですね。

ウルトラマンタロウ、トータスまとめ

このエピソードと「クリスマスツリー」を20世紀末風に料理したのが「ガメラ3」だと筆者なんかは思っています。

今は公務員やってるらしい友人があの映画にどハマリしていたのを思い出しました。

教えてやりたい、教えてやりたい。

それでは(@^^)/~~~

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