ウルトラマンがゼットンになぜ負けたのか。
はいこんにちは、筆者です。
今回は、初代ウルトラマンがゼットンになぜ負けたのか。
その理由を考察していきたいと思います。
ではスタート!
ゼットンの素性
まずこれ。
ゼットンは、初代ウルトラマンの最終回に登場。
ゼットン星人が対ウルトラマン用の切り札として連れてきた、最強の宇宙怪獣です。
武器は口からの一兆度の火球、光波バリア、テレポート、単純なパワー、そして光線反射能力。
その強さは圧倒的で、初代ウルトラマンのキャッチリング、八つ裂き光輪といった技がことごとく通用せず、スペシウム光線をも吸収、撃ち返してウルトラマンのカラータイマーを破壊し、倒してしまいました。
ただ、他の話を見ると、どうも腑に落ちない。
なぜゼットンはこんなに強いのか、ではなく、なぜ最終回だけウルトラマンはこんなに弱かったのか、という点が不可解です。
なぜそういうことを考えてしまうかというと、八つ裂き光輪やスペシウム光線が効かない怪獣はこれまでにもいたからです。
ウルトラマン、何で冷静じゃなかったの
まずこの勝負、ウルトラマンは最初に「キャッチリング」という技を使って、ゼットンの進行を止めました。
これは上空で回転して光のリングを発生させ、怪獣を縛る技で、更に回転を続けて拘束力を持続させるものです。
この技を使ったのは、ゼットン戦が初めてです。
突然の、特に必然性が無い新技。
しかも、それでエネルギーを消耗してしまいます。
これまで常に冷静に怪獣と戦ってきた、戦闘のプロの初代ウルトラマンとは思えない悪手です。
その後、特に格闘戦も展開しません。
格闘戦で怪獣を疲弊させて、トドメに光線を撃ち込むというのが初代ウルトラマンの必殺パターンだったのに、テレポートにビックリして直ちに八つ裂き光輪を発射、これも光波バリアで破られます。
これで光輪一発分のエネルギーを無駄遣いしたのも悪かったですが、不思議なのは、八つ裂き光輪が破られた際に、以前バルタン星人を倒した手を使わなかったことです。
ウルトラマンには、ウルトラアイスポットという光線技があります。
原理は不明ですが、八つ裂き光輪を跳ね返したバルタン星人の光波バリアを、目から放つ光線で消滅させたものです。
なぜ冷静に、アイスポットでバリアを破ろうという発想ができなかったのか。
そして更にウルトラマンは悪手を打ちます。
スペシウム光線が効かないのも慣れたことなのに
ゼットンに格闘術で締め上げられ、ウルトラマンはすぐにエネルギーを消耗、必殺のスペシウム光線を放ちます。
これが吸収され、撃ち返されてウルトラマンは倒れるのですが。
では、なぜスペシウム光線が通用しないことにウルトラマンは焦ったのか。
これまで、スペシウム光線が通じない怪獣は山ほどいました。
その都度、ウルトラマンは冷静に対処しています。
スペシウムを反射するバルタン星人が相手なら、八つ裂き光輪で切り裂く。
単純にスペシウム光線では勝てないケロニアなら、より強力なウルトラアタック光線を使う。
八つ裂き光輪もスペシウムも通じないキーラなら、念力で爆破する、という風に。
ただゼットン戦においては、ウルトラマンはスペシウム光線が吸収されただけで、もはや手は無い、という印象のリアクションをしています。
これはなぜだったのでしょう?
ウルトラマンは負けなくてはならなかった
最終回のテーマは、科学特捜隊のウルトラマンからの卒業です。
ゼットンは科学特捜隊によって倒され、ウルトラマンはゾフィーに連れられM78星雲へ帰っていきます。
ここで科学特捜隊のムラマツキャップは、「地球の平和は、我々科学特捜隊の手で守り抜いてゆこう!」と決意を語り、ウルトラマンを見送ります。
だから、ウルトラマンはいつか負けなくてはいけなかった。
もう地球人に任せても大丈夫、と印象付けるために、最終回のウルトラマンは負ける役割を与えられたのです。
実際もう一度戦ったらどうなんだろう?
前述したように、初代ウルトラマンには、スペシウム光線が破られても、まだまだ多彩な必殺技があります。
敵のバリアを破るウルトラアイスポット、スペシウム光線より強力なウルトラアタック光線、光線が吸収されるならウルトラサイコキネシスという念力技で強引に倒してしまう手もアリです。
そういうテクニックをフル活用しておけば、ウルトラマンはゼットンに敗れなかったし、今でも地球を守ってくれていたのかも知れません。
ただ、そうなってしまうと、科学特捜隊がいつまでもウルトラマンから卒業できないので、良いことではないのです。
ウルトラマン、ゼットンに負けた理由、まとめ
考えれば考えるほど、あの時あれを使っていたらこうはならなかった、と思わされることばかりです。
しかし、まあその後、地球に来る後輩たちは、帰ってきたウルトラマンを始め、実力でゼットンを倒せるほど強い面子ばかりですから、ウルトラマンたちも鍛え直したんでしょうね。
それでは(@^^)/~~~
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