ウルトラマンジードとウルトラマンベリアルの関係について。
はい皆さん、筆者です。
唐突に言うと、筆者はウルトラマンジードのデザインがあまり好きではありません。
古い人間である筆者が見た限りでは、ジードのデザインというのはザラブ星人が変身したニセウルトラマンにしか見えないのです。
ウルトラマンパワードにザラブ星人が出ていたら、こういうデザインになっていたんだろうなという印象。
ジードの禍々しい見た目には、納得の理由があります。
今回はその辺りにフォーカスしていこうと思います。
ではスタート!
ジードはニセウルトラマン?
ウルトラマンジードは、悪のウルトラマン、べリアルの息子です。
厳密には、地球で伏井出ケイによって作られた、ベリアルのクローン体です。
そのクローン体であるジードが、ウルトラカプセルによって二人のウルトラマンの力をフュージョンさせて変身し、ベリアル融合獣と戦うというのが基本の流れです。
元々がベリアルの遺伝子によって作られているため、父親譲りの目つきの悪さになっているのですが。
朝倉リクの気質
ジードに変身する朝倉リクも、完璧超人ではありません。
皆を守ることは行動理念にありますが、それに加え、自分がヒーローになって皆から称賛されたいオタク気質。
また、辛いことは仲間に頼らず、自分一人で抱え込もうとする孤独な性質。
ストレスが溜まると自暴自棄になる未熟さ。
この辺りは、父親の本来の姿、ベリアル・アーリースタイルに酷似しています。
ジードとベリアルの対立
シリーズ中盤でその姿を現したベリアルは、怪獣カプセルで融合獣キメラべロスに変身。
ジードを体内に取り込んでその精神を闇に浸食しようとしますが、仲間たちの助けで脱出したジードは、ベリアルとウルトラマンキングのカプセルで最強形態、ロイヤルメガマスターに変身、キメラべロスを砕きます。
ただここでは、父子の因縁という点はさして強調されず、遂に出現した強敵をいかに打破するか、で話が進んでいました。
キメラべロスとして倒されたベリアルも、その後はあまり登場しません。
ゲスト寄りの準レギュラーというスタンスでした。
再びその脅威が描かれたのは、シリーズ最終盤です。
ベリアルアトロシアス
ベリアルは、自分の信奉者、伏井出ケイの持つ「ストルム器官」と強力な怪獣カプセルを奪い、ウルトラマンキングの力を自分のものとするベリアル・アトロシアスという形態に変身します。
これに対し、ジード陣営は、仲間のシャドー星人が誇る時空破壊神ゼガンの能力で、ベリアルを時空の狭間に永久追放する作戦を立てます。
その作戦は失敗しかけますが、ウルトラの父の協力によって再開。
作戦の中核となるジードは、分身能力、ジードマルチレイヤーを発動して五体の戦闘形態を同時出現させ、その必殺光線を同時にぶつける「ジードプルーフ」によってベリアルの変身を解除します。
そしてジードは、ベリアルを自分もろとも時空の狭間に閉じ込めました。
認める息子、認めない父親
時空の狭間でベリアルとジードは殴り合います。
そこで、ジードはこれまで、敵として見ていたベリアルの哀しみに触れました。
力への渇望、覇道を往くしかなかった自分、孤独。
ジードは、その辛さを。疲れを理解しました。
そして言います。
「疲れたよね。終わりにしよう」
ジードの必殺光線、レッキングバーストとベリアルのデスシウム光線が激突します。
そしてジードが勝ち、ベリアルは永遠の奈落に落ちていきました。
そこでベリアルは、今まで「息子」と呼んでいたジードを、初めて「ジード」と憎々しげに呼びます。
ですが、ジードは今まで「ベリアル」と呼んでいたベリアルに呼びかけます。
「さよなら、父さん」
ベリアルは、最後の最期にジードが息子ではないと認め、ジードは自分がベリアルの息子だと認めたのです。
ウルトラマンジード、ベリアル、まとめ
という最期を迎えたベリアルですが、ウルトラギャラクシーファイトではベリアル・アーリースタイルがまだまだ現役ですし、完璧な終幕を迎えるのはもう少し先のようです。
それでは(@^^)/~~~
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