ウルトラマンダイナ、衝撃の最終回!
はい皆さん、筆者です。
もう死んじゃったような終わり方をして消えてしまうウルトラマンってのがたまにいます。
例えば崩壊するMAC基地と共に消息を絶つ、ウルトラマンレオにおけるウルトラセブン。
また、今回紹介するウルトラマンダイナです。
こないだデッカーにも出てたし、普通に生きてるんじゃないの?と思った若い人。
リアルタイム世代は、ダイナがどう考えても死んだという状況を見せられたのです。
では、ダイナの最終回で何が起こったのか。
見ていきましょう。
ではスタート!
人造ウルトラマン
ウルトラマンダイナ最終章三部作は、アスカ・シンが火星開発基地を視察中、宇宙球体スフィアに襲われるところから始まります。
スフィアは火星の岩石を吸収して、合成獣ネオダランビアに変貌。
アスカもウルトラマンダイナに変身して迎え撃ち、これを倒します。
しかし、その状況をリサーチしている者がいました。
地球平和連合、TPCの警務局です。
地球に戻ってきたアスカは、光に消えた伝説の名パイロットである父親を夢に見ていましたが、そこに警務局の機密作戦部隊、ブラックバスターのサエキ・レイカ隊長から、正体を知っている旨を知らせる脅迫が届きます。
再び火星に向かうアスカと、それを追うスーパーGUTSのリョウ隊員は、ブラックバスターの戦闘機、ガッツシャドーに拿捕されます。
火星基地に連れてこられたアスカは、警務局のゴンドウ参謀と対面。
ゴンドウは、かつてイーヴィルティガを作ったマサキケイゴのデータと、ウルトラマンティガの地から採取した巨人像の破片から、人造ウルトラマンの石像を完成させていました。
この石像に、ダイナの光を照射すれば、人類が自由にコントロールできるウルトラマンが作れるという算段です。
ゴンドウ参謀は、ウルトラマン無しでは怪獣たちを相手に、地球の平和が守れないTPCの弱さを憂えていたのです。
その野望を語るゴンドウによって、リョウ隊員にも、ダイナの正体がアスカであると露呈します。
果たしてアスカの体から光のエネルギーが吸い出され、人造ウルトラマン、テラノイドは起動します。
ゼルガノイド
火星基地を襲撃したスフィアに対して出撃するテラノイドでしたが、ウルトラマンをよく知らない人が言いがちな揚げ足取り、「最初から光線撃てば良いじゃん」を実践した結果、簡単にエネルギーが尽きてしまい、スフィアに浸食されます。
テラノイドは、スフィアに支配され、合成獣人ゼルガノイドとなって火星基地を攻撃。
ブラックバスター隊も全滅。
アスカは飛び出し、エネルギーが尽きているのに気合だけでダイナに変身します。
しかし、やはり出力が足りず、ゼルガノイドには苦戦。
人間としての誇りを失くした、とリョウ隊員に言われたゴンドウは、アスカから光を吸収した装置に自ら入り、自身が消滅、その生命エネルギーを光に変えてダイナに充填することで、命を捨てて復活させます。
エネルギーが補充されたダイナは、ゼルガノイドを圧倒。
ソルジェント光線も吸収されますが、接近してきたゼルガノイドに、密着した状態で再度、撃ち込んで粉砕します。
しかし、爆発の中、変身アイテム、リーフラッシャーを置いて、アスカも消息を絶ちました。
グランスフィア
その頃、冥王星が巨大なブラックホールに吸収されるという事態が発生。
犯人は、惑星サイズの巨躯を誇るスフィアの親玉、グランスフィアでした。
通常兵器では全く手の打ちようがない相手に、TPCは木星の衛星ガニメデ基地で、ネオマキシマ砲を使うことを決定。
これは映画で使用され、あまりの破壊力に封印されていた禁断の兵器です。
一方、火星でアスカを救ったのは、ダイゴ、レナ夫妻でした。
かつてウルトラマンティガだったダイゴは、この星で植物を研究しながら、静かに暮らしていました。
ダイゴは、人としてできることは自分自身で見つけるしかない、と、アスカの正体を見透かして告げます。
そのダイゴの研究所に飛来したリョウから、リーフラッシャーを返されるアスカ。
二人もガニメデへ向かいます。
攻撃作戦を決行する移動要塞、クラーコフを襲う合成獣、ネオガイガレード。
そこにダイナが飛来。
さらにリョウのガッツシャドーも交じり、攻撃が敢行されます。
リョウを人質にとる怪獣ですが、ダイナは「君だけを守りたい」と言い放ち、怪獣のバリアを鉄拳で突破、リョウを奪還します。
そこにネオマキシマ砲が発射されました。
最終作戦
怪獣を消滅させ、ネオマキシマ砲のビームはグランスフィアに迫りますが、超重力によるバリアで捻じ曲げられてしまいます。
グランスフィアの目的は、全人類との同化でした。
誰もが一つになれば、悲しみも不安も恐怖も無い。
一つになろう、と、地球各地にホログラフィで自身の姿を投影し、同化を迫ります。
確かに、一つになれば矛盾した世界に苦しむ必要は無い。
一定の理解を示すスーパーGUTSのナカジマ隊員でしたが、ヒビキ隊長は、それは生きているとは言わないと拒絶。
矛盾があったって構わない。
人の数だけ、夢があると。
クラーコフと合流したアスカとリョウ。
アスカは、ネオマキシマ砲にスフィアのバリアが集中したスキに、中心核に攻撃を加える作戦を立案します。
ですが、その作戦を承認させるには、ダイナの正体が自分だと明かすしかありませんでした。
なぜ隠していた、と聞かれるアスカは、こう返します。
照れ屋だから。
明日へ
作戦が決定。
アスカは、スーパーGUTSの戦闘機、アルファスペリオルに乗り込み、重力圏に引っかからないギリギリのラインまでスフィアに接近することになります。
スフィアは惑星サイズで、しかも自分をブラックホールで保護しています。
これが爆発したら、巨大な重力崩壊が起きると予測されるからです。
作戦エリアで変身するアスカ。
スフィアの放つ怪獣の幻影を、フラッシュサイクラーで薙ぎ払い、前へ、前へ進みます。
ネオマキシマ砲が発射されました。
これをブラックホールバリアで回避するスフィアですが、そこで中心核をダイナに見せてしまいました。
放たれるソルジェント光線。
スフィアは遂に吹き飛びます。
しかし、重力崩壊がダイナを捉えました。
脱出を試みるダイナですが、その努力も虚しく、ダイナはブラックホールの中に消えてしまいます。
吸収されていた惑星が戻り、太陽系は救われましたが、ダイナは戻ってきません。
気が付くと、アスカはアルファスペリオルに乗った状態で、無限に続く光の中を飛んでいました。
その光の中には、昔、光に消えた父親が、今も飛んでいました。
父の影を追っていたアスカは、ようやく父に追いつき、共に明日へ飛んでいく道を選びました。
宇宙には、アスカではないかという星、「ウルトラの星」が今も瞬いています。
こうしてダイナの戦いは終わりました。
反響
っていう衝撃的な終わり方なんですが、どう考えてもアスカが死んだとしか思えない幕切れには相当な反発があったようで、脚本家の家にも「ウチの子供が泣いてる。どうしてくれるんだ」というお知り合いからの苦情があったとか。
また、ダイナの名編を色々と担当していた故・原田昌樹監督も「あの終わり方じゃアスカ死んでますよ。いつかアスカを地球に戻してやりたいと思ってる」旨語っておられました。
その後のダイナ
円谷プロの経営陣が変わって最初の劇場作品が「大怪獣バトル・ウルトラ銀河伝説」でしたが、そこにアスカは帰ってきました!
あの後、時空の旅人となって、いくつもの並行宇宙を回っているようです。
また、サーガ、オーブなどにも登場。
しかし、なかなか元の世界には戻ろうとしないのは、どうも今度はアスカを演じたつるの剛士さんの意見があるようで。
難しいもんです。
ウルトラマンダイナ、最終回まとめ
まあこういう、よりによって明るさで売っていたダイナを、最終回でこんな退場のさせ方するー?という感じでしたが。
作り手と視聴者の見たいものが乖離している問題は、近年でもルーブやタイガなど、ウルトラマンにはよくある問題点ですね。
それでは(@^^)/~~~


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